2023年大分県知事選の当選は想定内であり、自民党内も北海道と一緒に勝ち取ったことから安堵しているようですが、過去のデータからみると実はそうでもないように感じます。
終わってみれば、佐藤樹一郎さん想定外の苦戦で、安達きよしさんの大健闘で終わった2023年大分県知事選でした。
大分県知事選当選の佐藤樹一郎さん予想外の苦戦
開票と同時に当選確実が出た大分県知事選の佐藤樹一郎さん。
「背中が見えてきた」とツイッターで意気込んでいた安達きよしさん。
彼には何が見えていたのかと強い関心を持っていますが、開票終了で結果を見てみると佐藤樹一郎さんは苦戦した選挙戦だったように見えます。
特定野党側の瓦解で連合大分等が自主投票になった2015年大分県知事選は、広瀬さんの得票率が62%程度。流行の野合から仮想として反広瀬・反自民連立を成立させた釘宮さん野合連合の得票率は37.9%。
2015年大分県知事選の仮想野合連立の37.9%に、安達きよしさんは42.7%で4.8上回った得票率を叩き出しました。
有権者数や投票率などもあることから単純に数値化できないのですが、速報値から見るとこれは驚異の数字です。
最低でも得票率60%は欲しかったはずの佐藤陣営
広瀬さん当選実績から鑑みた新人同士の争い、そして安達きよしさんの「惰性を断つ新しい風」の矛盾した受け入れることができない政治姿勢から見ると、最低得票率60%ラインは届かなければならなかった佐藤陣営です。
それを余裕で越えて80%に迫る得票率を叩き出す勝利こそが大分の新しい国民主権の朝だと、特定野党が大嫌いな僕は期待していました。
佐藤陣営や自民党も具体的なラインは敷いていたはずです。しかし結果を見ると、苦戦したとしか言いようがない得票率57.3%でした。
安達きよしさんに苦しめられた2023年大分県知事選です。
僕自身、今回の安達きよしさんについてはすべてにおいて筋が通っていない政治家だと糾弾しています。
これはアルゲリッチ音楽祭の敏腕プロデューサーであり正鵠を外す大分合同新聞の政治評論家でもある伊藤京子さん曰く「国民の責任」に絡められる問題であるかもしれませんが、これも大分の国民主権が発動した結果ですので、安達さん支持拡大は素直に受け入れます。
安達きよしさんのむちゃくちゃな政治姿勢でも票が取れる大分を確認しました。
待機児童問題を「喫緊の課題がない」とした大分合同新聞と改善に取り組んだ佐藤樹一郎大分市長
佐藤樹一郎さんは大分市長時代に何もやっていないと、大分合同新聞東西南北(飲み会のノリで)や特定野党支持者・反自民勢力が批判していますが、全国ワースト圏内の待機児童問題解消に自発的に取り組んだのは大分市であり、佐藤さんの功績です。
あと大分市役所の対応がすごく良くなりました。
大分合同新聞が大分市の待機児童は喫緊の課題ではないとしたことを知らない方が、ただ反自民と反広瀬の思想で佐藤さんを批判するのは、大分の国民主権の成長を阻害させるだけです。
武漢にマスクを渡して大分市民がドラッグストアに並んだのも佐藤大分市長時代の思い出。
特定野党側がこのような事実で批判できないのであれば、負け犬の遠吠えにしか聞こえません。
そっくりそのまま返してあげます。
勉強しろ。
大健闘した安達きよしさんの要因
20時開票と同時に当選確実が出て敗北した安達きよしさんは、NHK大分で確認した開票終了時刻になっても、佐藤陣営をはるかに上回るフォロワー数を持つツイッターで大健闘の功労者である支持者に発信を行っていません。
SNS対決で大敗北した佐藤陣営もしていませんが…。
OBSによれば「なぜこういった結果になったのかちょっとよく判断できません」と、支持者を自宅に帰すほど落胆していました。
佐藤さんを苦しめる要因になったかもしれないSNSで、大分県内の有権者に向けた感謝の言葉もない。
こういう姿勢を含めて、2023年大分県知事選で大健闘した安達きよしさんに糾弾と興味が湧きますが、今回の大健闘を体感するとやはり大分は特殊な選挙区のように感じます。
地元別府市では佐藤さんを上回った安達きよしさん
空席の大分市長以外の県内首長すべてから支持されていた佐藤樹一郎さんですが、別府市では落としています。そしてそれほど伸びなかった地域も多いです。
地元の別府市だけは勝利した安達きよしさんです。
選挙コンサルタントやマスメディアそしてとある政党の分析している班みたいな人たちなどの情報をまとめると、地元別府市も伸び悩み落とす予測でしたが守りました。
これは正統な草の根運動です。
とあるアンケートをしたとき別府市だけ断られたことがあります。
記事にすると「特定野党と安達きよしを批判したから別府市はお前を嫌う」と怪文書メッセージが送られてきたのが良い思い出。
別府市と安達きよしさんの絆を感じる微笑ましい出来事です。
特定野党側であれば問題にならない大分が発動中
「組織に頼らない」と「組織が愛想を尽かす」は、まったく異なることを伝えたい参院議員任期途中で大分県知事選に挑んだ安達きよしさん。
なぜか特定野党側の任命責任が追及されないまま、参院補選大分選挙区が始まりました。
自民党であれば徳島県知事選の特定枠議員のように政治姿勢を問題視されるのですが、特定野党の共闘で推した無所属国会議員が県知事選に独断で立候補して行われることになった国政に、立民議員が社民の枠を確保して参院議員が参議院を目指す参院補選大分選挙区は、権力の監視機関であるはずの大分マスメディアの権威・大分合同新聞は疑念すら抱いていません。
真偽不明の放送法小西文書で磯崎さんの参政権を印象操作だけで奪うことに成功した大分合同新聞と大分の特定野党は、小西報道恫喝圧力を大分ではバランスが良いと評判のサンモニのように完全無視を貫いています。
このように、自民党側に向けられる印象操作で票が動く大分県は今回の2023年統一地方選でも確認しています。
吉良州司さんのデリヘル示談。小西恫喝発言で大きな問題になる日本なのに、吉良憲法9条破壊発言も問題になっていない大分県です。
吉良発言に「関心がない」と逃げた憲法を理解していない足立信也さんが無投票で大分市長になろうとしていることが恐ろしい。
報道しない自由を満喫中の大分合同新聞と知性を感じられない護憲派特定野党が蔓延る大分が、安達さんの票を伸ばす要因になったのは間違いないでしょう。
連合大分会長の白々しい牽制というステルス組織力
連合大分会長の白々しい自民党に向けた負の印象操作もありました。
立憲民主党系の地方議員が、自民党色が強いと批判された佐藤樹一郎さんをいいねで推すもあった2023年大分県知事選。
まったく問題がない言動なのです。
2023年大分県知事選は与野党対決ではないと言っている側が、どうでもいいことを問題視した連合大分会長です。
野合としての統一感はありませんでしたが、ステルスな組織力が働いたことも佐藤樹一郎さん苦戦となり、安達きよしさんが大健闘した誘引になったように感じます。
佐藤樹一郎さんから露骨に避けられた自民党の報復
そうは言っても、想定したほど佐藤樹一郎さんの票が伸びなかった原因は自民党にもあるように思えます。
どうでもいいことを問題視した連合大分会長の発言から、露骨に自民党大分県連を避けるようになった佐藤陣営。
そうなると支えている自民党も大人げない対応に出ることも、十分予想できます。
だって自民党だもの。
露骨に避けられたことによる自民党の報復が、佐藤さんの票が伸びなかった要因かもしれません。
徳島・奈良と現職を潰すこともできる。刺し違えても現職を葬る。
佐藤大分県知事の手腕によっては、伝家の宝刀「保守分裂」が抜かれる可能性があるこれからの大分県知事選です。
というか、そうなりそうな情勢もありましたよね、岩屋毅さん?
大分合同新聞東西南北が安達きよしさんを応援?
放送の公平性とテレビ局への圧力に関心が高いセクハラから性犯罪記者を生み1面に掲載しなかった大分合同新聞東西南北が、安達きよしさんをステルス応援しているように見受けられる事態も。
安達きよしさんが東西南北を利用していますが、大分合同新聞が否定したとしても選挙期間中の報道機関による印象操作を狙った公平性を損なう言論は今後大分県の課題にしてほしいです。
「コラムニストに他意はなかった」、とは言い切れない特定野党にはお優しい報道の自由を満喫している大分合同新聞の伝統もあります。
こういう印象操作はうんざり。
大分合同新聞が大分で一番いらぬ。
安達きよしさんが「個」で戦える大分の選挙にした
BBCで話題の芸能事務所や氷川きよしさんを追っかける女性が手にしているような自家製うちわで応援するなど、今まで見たことがない県内の選挙になった2023年の大分県知事選です。
個で戦っているはずなのにステルスな組織力で印象操作を狙った連合大分会長、また大分マスメディア特に大分合同新聞の公平性に相変わらず疑問が残る2023年大分県知事選でした。
よって大分における「国民主権の成長」と手放しで歓迎はできませんが、「個」を押し出して大健闘をした安達きよしさんは事実ですので、これは今後の大分の選挙に明るい材料になると感じます。
政治姿勢は受け入れることができませんが、「個で戦える大分の選挙を示した安達きよしさん」と言っても過言でありません。
そうみると、大分県議会選を個で戦った南風の南由美子さんが当選しなかったのも残念に思う2023年統一地方選前半戦でした。
南さんが落選した票差は、もっとできることがあったように感じます。女性蔑視県おおいたを問題視した自分自身に反省と課題です。