
選挙戦もあと2日。ようやく2024衆院選の相手候補者に対する人格否定ブログ更新に似た勢いを取り戻した吉良州司事務所から、配信されたメルマガに非常に強い違和感を覚えました。
メルマガでは、吉良候補の国会質問を見た有権者から「レベルが違う」「あんな素晴らしい質問ができるのは吉良さんだけ」という称賛の声が届いたと紹介されています。
しかし「素晴らしい質問」とされる 2025年12月10日の予算委員会の実態を、議事録とデータから振り返ると、そこには政策通という看板とは裏腹な、独りよがりのパフォーマンスと生活者を危険に晒す経済論が浮かび上がってきます。
吉良陣営が自画自賛するこの伝説の国会質問について、ファクトベースで検証・反論を行います。
吉良州司氏は本当に他の議員とレベルが違うのか?ファクトベースで検証し反論する
60代の男性の方からは、「国会の質問を聞いちょるとよう分かる。吉良さんは、経験と知識がずぱぬけちょって、世界と日本の経済の話しになったら、他の議員とはレベルが違う。次元が違うけんなァ。吉良さん一択や」
また、12月10日の予算委員会のテレビ中継を見たという60代の女性からは、「あんな素晴らしい質問ができるんは、吉良さんだけや。ぜひ、みんなにあれを見せてやりよ」と怒られてでもいるかのような、すごい勢いでおっしゃっていただきました。嬉しい限りです。
このメルマガで絶賛されているのは、TBS NEWS(YouTube版)でも配信された予算委員会での質疑です。では、この質疑のどこが「レベルが違う」のか?具体的に見ていきましょう。
矛盾1 質問ではなく独演会だった 吉良州司氏もブログで自白
メルマガ内の支持者は「素晴らしい質問」と評し、TBS NEWS DIGのYouTube動画も7万回近く再生されるなど注目を集めています。しかし議事録を確認すると、これは「質問」の体を成していません。
議事録によれば、吉良氏はパネルを用いて自身の経済論(ドルベースGDPの推移や海外投資のデータなど)を延々と講義し、高市総理には「見解をお伺いします」と振るだけでした。これに対し、総理の答弁は短く、議論が噛み合っているとは言い難い状況です。
しかもそのパネルの提示を求めても、一向に応じてくれない吉良州司氏です。
驚くべきことに、この「質問ではなく演説だった」という事実は、吉良氏本人も自身の公式ブログで認めています。
「12月10日の予算委員会の私の質問(というより実際上は、パネルを使った「日本の経済構造の解説」と「生活者を優先すべき」という持論展開ですが。)」
本人が「持論展開(演説)」だったと自覚しているにもかかわらず、メルマガやYoutubeのコメントでは「素晴らしい質問」「レベルが違う」という支持者の声を無批判に掲載し、あたかも建設的な議論が行われたかのように有権者に印象付けています。
国民民主党から貴重な質問時間を譲ってもらっておきながら、高市首相の答弁を引き出す時間を自らの演説で消費してしまう。
その結果、本人が後にブログで言い訳した「高市首相への幻の反論(時間がなくて言えなかった)」という事態を、自ら招いているのです。
再生数を誇り、本人が演説と認めるパフォーマンスを「凄い質問」として拡散する。これこそが、大衆の情緒に訴えかける「ポピュリズム演説」の典型と言えるでしょう。
「対話による議論を放棄し、自己陶酔的な演説で時間を浪費する」という意味において、確かに他のまともな議員とは次元が違います。
さすが有権者や国民を蔑ろにする吉良ファーストの政策です。
矛盾2 「100円ショップ」の例え話に見る経済理解の浅さ
吉良氏はこの質疑で、「民主党政権時代は100円ショップの商品はほとんど100円だったが、今は違う」と述べ、「円高の方が生活者は助かる」と主張しました。
一見わかりやすいこの話は、経済の専門家を自称する「世界を知る男」にしては、あまりに稚拙なポピュリズムです。
- コスト構造の無視 100円ショップの価格上昇や内容量変更は、円安だけでなく、原材料費、物流費、人件費の世界的な高騰が複合的に絡んでいます。
- デフレの肯定 「あの頃は良かった」という主張は、日本経済を停滞させた「デフレ時代」へのノスタルジーと物語化に過ぎません。
「わかりやすさ」は必ずしも「正しさ」を保証しません。複雑な経済事象を「円安=悪、円高=善」という単純な図式に落とし込み、有権者のノスタルジーを刺激する手法は、責任ある政治家の態度とは言えません。
矛盾3 金利正常化が招く生活破壊
さらに深刻なのは、吉良氏が主張する「金利の引き上げ(正常化)」です。彼は「2000兆円の個人金融資産に金利収入が生まれ、可処分所得が増える」と説きます。
しかし日本の家計金融資産の約6割は60歳以上が保有しており、金利上昇の恩恵を受けるのは主に高齢者や富裕層です。
一方で、現役世代の多くは住宅ローンを抱えています。住宅金融支援機構の調査(2025年10月)では、利用者の 79.0%以上が変動金利を選択しています。
吉良氏の主張通りに急激な利上げを行えば、子育て世代の住宅ローン返済額は跳ね上がり、家計は破綻します。「生活者ファースト」を掲げながら、その実態は「富裕層・高齢者ファースト」であり、現役世代の生活を破壊する劇薬を推奨しているのです。
称賛されているのは吉良州司氏の雰囲気だけ
TBSでは称賛されていますが、ニコ生の中継では吉良州司氏に対して非常に多くの辛辣な意見が飛び交っている事実も両論併記として明記しておきます。
メルマガで紹介された支持者の声は、吉良氏の「自信満々な態度」や「流暢な語り口」、そして「なんとなく国会で戦っている雰囲気」に向けられたものでしょう。
しかしその中身を詳細なデータと議事録で検証すれば、
- 独りよがりの演説
- 時代錯誤の経済観
- 現役世代切り捨ての政策
- わかりやすさは正しさを保証しない持論展開
という、大分1区の有権者にとって極めてリスクの高い実像が見えてきます。
「レベルが違う」という言葉を、私たちは「このままでは大分の未来が危ない」という警鐘として受け取るべきではないでしょうか?
これ以上の「税金による吉良州司氏国会独演会」は大分1区には不要です。
また今回当選しても、質問時間を融通されてもらっていた吉良州司氏には、このような機会がなくなっていく可能性が極めて高いです。これについて吉良氏また支持者からの反論は一切ありません。
このような未来についても目を向けて、大分1区の吉良氏支持者の皆様は、次世代優先のことを考えて称賛を行っていただきたいです。








