大分市官製談合事件で部落解放同盟を名指しした足立信也大分市長

大分市官製談合事件で部落解放同盟の公務員に対する横暴を口にした足立信也大分市長。

20日市職員に対し文書で、「困難な業務は一人で抱え込まず組織全体で取り組むこと」、「困難な時こそOne team OITAで乗り越えたい」と呼びかけました。

英語が出てくるの、参院議員時代を思い出す。

やばっ、信也、かっこいい。

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大分市官製談合事件で部落解放同盟を名指しした足立信也大分市長

ひとつ断っておきますが、部落解放同盟は犯罪者集団ではなく権利を主張する団体です。事件を起こした人物そして役所に粗暴な態度で職員と接することが問題になっています。

自民党に裏金議員が存在し、国民民主党から支持され2024衆院選に当選した吉良州司さんがこのご時世で性犯罪示談の説明責任から10年間逃亡中のように、集団に問題を引き起こす人物がいるに過ぎません。

レッテル貼りで政局が動く日本で、この点を勘違いしないでいただきたいです。

事件の首謀者であるとしても、現役の首長が部落解放同盟を名指しするのは異例中の異例です。

「役所の粗暴」として知られる部落解放同盟を報道陣の前で口にしたのですから。

足立信也大分市長の部下を守る勇気を称賛しましょう。

北朝鮮の核実験に反対できなかった国会議員時代とは違う、様々なしがらみがなくなったように見えます。

顔を出す政治的思惑も微かに見えるような気もしますが、大分市を思っての言動ですので足立市長を応援します。

民主系議員だった足立大分市長が部落解放同盟を非難した異例の事態

地域によって自民党系の部落解放同盟も存在しますが、大分県はどちらかといえば社民・民主系の部落解放同盟です。

それらの国政政党を支える連合大分も共闘関係にある部落解放同盟。

だからこそ、その恩恵を受けていた足立信也大分市長が部落解放同盟の粗暴さを非難したのは異例中の異例だと感じました。

連合大分と部落解放同盟の共闘関係

連合大分と部落解放同盟の共闘関係は有名ですが、そのなかでも自治労との関係性。それが官製談合の温床と指摘する有識者もいます。

今回の事件は見返りとしての賄賂はまだ公になっていませんのでなんとも言えませんが、報道にもあるように談合は慣例でした。

特別驚くようなことではない慣例です。問題が公にならなかっただけです。

事件発覚の経緯として京都大学のビックデータがあげられていますが、「部落解放同盟の要求に耐えきれなくなった」のが一番の要因だと感じます。

自治労が足立信也大分市長に嘆願した。

現役の首長の口から部落解放同盟の名を聞くことになったのは、こんなプロットも想像できます。

立憲民主党吉田忠智さんと部落解放同盟の選挙協力

繰り返しますが部落解放同盟は犯罪者集団ではありませんので、この協力は何ら問題はありません。

大分の部落解放同盟は民主系と連合大分との結びつきが強い事実を明記しただけです。

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京都大学のビックデータの指摘は大分市だけではない

「大分市長が自ら取り組んだ!」と発狂して「自民党ガー」をしている方々も見受けられますが、けっしてそんなことはありません。

事件発覚のきっかけとして2024年2月に京都大学から官製談合の可能性ありとの連絡を受けたことを明らかにした足立市長ですが、なにも大分市だけ指摘されているわけではありません。

京都大学教授らの研究グループは全国の公共事業の入札を統計分析したビックデータを用いて、異常なデータを叩き出しているすべての自治体に声をかけているはずです。

そのうちのひとつが大分市なだけです。

大学からの指摘で大分市が積極的に調査に乗り出し今回の事件が発覚した明確な証拠はありません。市はきっかけのように説明していますが、まずここが曖昧な点です。

偶発的に官製談合事件が発覚した。

他の自治体でも相次いで官製談合事件が発覚していることから、市長として大学グループからの指摘を口にしなければ体裁が保てない。

部落解放同盟の要求に耐えられなくなった大分市が事件発覚と共に、良い機会を見つけた。

現役首長の異例な部落解放同盟の名指し批判は、このような経緯の可能性もあります。

そうすると、部落解放同盟側から見せしめとして名が挙げられたと主張されると泥沼化することになるでしょう。

ちなみに京都大学教授らの研究グループからの指摘に無関心を貫いている自治体が多い実態があります。そして最近官製談合事件の発覚が相次いでいます。

佐藤大分県知事に集まる批判は見当違いも甚だしい

談合が起きた当時の市長だった佐藤大分県知事が「知らなかった」と発言したことから、狭窄系政治コメンテーターが一斉に知事を批判し足立市長を英雄のように持ち上げていますが、見当違いも甚だしいです。

「知らなかった」という断言には眉を顰めますが、単に市長時代に部落解放同盟の激しい粗暴さが市長までに上がってこなかっただけです。

聞いた話によると「官僚の自民党系か連合の民主系か」で部落解放同盟の粗暴さが違う。

先述した連合大分・自治労・民主系(立憲民主党・社民)と共闘関係にある部落解放同盟は、民主系首長のほうが便宜されやすいように思い込み、結果的に粗暴さが目立つようになる。

官僚出身である佐藤大分県知事の市長時代は、粗暴さが目立たなかっただけで慣例的に談合が行われていた。だから佐藤大分県知事の「知らなかった」は嘘ではありません。

本当に知らなかった、もしくは「粗暴さを知ろうとしなかった」が正しい。だから「知らなかった」のです。

市職員の供述や部落解放同盟の取材から10数年以上前からあったとされる官製談合。

佐藤大分県知事の大分市長時代の前は、釘宮磐さんです。

民主系で連合大分そして自治労に愛された国会議員であり首長でした。

誰かの責任にしたい気持ち、自民党の首をもっと締め付けたい気持ちもわからなくはないですが、佐藤大分県知事に全責任を押し付けるのは見当違いな今回の官製談合事件です。

そんな単純な構図ではありません。

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政治力学で見る部落解放同盟を名指しした足立信也大分市長

僕は大嫌いですが、今回の足立信也大分市長の姿勢は称賛に値し素晴らしいと感じます。

ただひとつ注視しておかなければならないのは、政治力学で見る今回の足立信也大分市長の言動です。

直前に大分市議会選挙で、性犯罪疑惑から10年逃亡中の国会議員を2024年衆院選で支持した国民民主党の候補者が大躍進しました。

離党したとしても、足立信也大分市長は国民民主党の国会議員でした。

今回の事件発覚と選挙の結果は偶然重なっただけでしょうが、大分市議会選の選挙結果が足立市長の大鉈を振るう原動力にはなったはずです。

市長の票田であった連合大分・立憲民主党と共闘関係の部落解放同盟を批判したことは、異例中の異例なのですから。

2022年参院選は自民党が利することをした国民民主党ですので、それらの票田から酷く嫌われて国会議員を追われ、無投票で行き着いた首長という経緯が足立大分市長にあります。

このようなことから、票田に対する意趣返しとも受け取れる足立信也大分市長の部落解放同盟の名指しにも見えるのです。

いきなり団体名を市長から出されて部落解放同盟大分県連が憤慨しているように、関係性の悪化が明確になりました。

ただ労働者を守ったことから連合大分として市長の姿勢は評価できる。この機会を見逃さずに、連合大分は排除したい団体をリストアップするきっかけにもなるかもしれません。(日教組とか平和なんとか…)。

吉田忠智さんが部落解放同盟に選挙協力を求めていたことから立憲民主党・社民と足立大分市長との軋轢は生まれるでしょうが、2025年大分市議会選挙の結果であれば自身は安泰。

しかし知事選となると、また違った意趣返しが起きて足立信也大分市長が省かれる可能性もあります。

大分の政治力学は非常に複雑です。

大分市は今回の事件で第三者委員会設置の方針ですが、フジテレビがしようとしていた恣意的ではない第三者だからこそ「部落解放同盟の名指しが不適切」と指摘を受ける可能性もある足立信也大分市長です。

これほど大分の政治力学は非常に複雑なのです。

足立市長は大分市に芽生えた政治力学の可能性に走らず、正しい大分市に導いてほしいと願います。

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足立信也大分市長の2025年参院選国民民主党から出馬の可能性

0%とは言いませんが、どんなに躍進している国民民主党や今回の「やばっ、信也、かっこいい」があったとしても、時間がありませんので0%に近い足立信也大分市長の2025年参院選に国民民主党からの出馬の可能性と見ています。

大嫌いな首長ですが、他の大分の野党系と比較すると人格者でありそんな無責任な方ではないはず。

安達澄さんの県民を踏み台にした参院議員から大分県知事への鞍替えもありました。遠い記憶ではないことから大分県民としては受け入れ難い。

どちらかと言えば大分県知事選に鞍替えの可能性のほうが高いでしょうが、先述したように部落解放同盟や立憲民主党の意趣返しの可能性もあることから慎重にならざるを得ない。

堅実に大分市長の任期を全うしそこから国政に目を向けてほしいというのが、一市民としての願いです。

「やばっ、信也、かっこいい」の民意があるのですから。

あの~。

市長の支持者から税金で表現・思想・言論の自由を侵害されたことがあり、なんというか今回の部落解放同盟のような粗暴さが目立つ支持者は市長としてどうされるのか?

北朝鮮の核実験に反対できないマンセー国会議員だったこと。

あれだけ安倍政権を倒すための憲法守れだった国会議員だったのに、吉良州司さんの憲法9条違憲発言には興味がない。

戦争はいらないの部落解放同盟と立憲主義の立憲民主党に、足立信也大分市長を炎上させる火種を用意しておきましょう。

ブーメラン合戦、みたい。