センター試験で泣いたり落ち込んでいる大分の高校生へ

送迎バスの乗り心地は最悪でしょう。正解についてあれこれ話している同級生の声すら鬱陶しいと感じるはず。何の声も雑音になる。これから何をすればよいのかもわからなくなっているはず。

赤本を買い換える、もう1年などの選択肢もありますが、今はどんな声も届かないでしょう。でもちょっとだけ耳を傾けてほしいです。失敗こそ、センター試験で泣いたり落ち込んでいる大分の受験生に、新しい人生の価値を与えることがあります。

受け入れられないセンター試験の失敗が、充実した道を与えたお話でもしましょう。

変な漢文を創作し僕をニヤニヤさせてくれた同級生は、東大を目指していました。高校生時代の僕の妻ちゃんが変な漢文を勝手に読み始め、彼の文法がおかしいことを指摘し、その直後顔を真っ赤にしていたことを思い出します。

彼はセンターを落としたことから志望校を諦め国立二次試験にも失敗し、後期で滑り止めの国立大学に行くことになりました。卒業して海外の大学で研究を続け、フランス語を流暢に操り、話せない僕を嫉妬させます。

彼の体験は、東大でなくても進むことができた道だった。

変な漢文で僕を楽しませることができる才能ある彼を奈落の底に突き落としたセンター試験の怖さを、この時期になると思い出します。当時の彼は世界が終わったような顔をして帰りのバスに揺られていましたが、人生を充実させる始まりに過ぎませんでした。

変な漢文を書く異端すら失敗してからも自分の道を見つけたのですから、泣いたり落ち込んでいる君にも別の可能性を照らしてくれる失敗になることは十分に考えられます。失敗は疎まれる概念ですが、人を成長させる要因であることを僕は歳を重ねるにあたりつくづく感じるようになりました。

遠回りが時間の無駄と考えないでほしい。成功した人を妬まないで。君が君であることのほうがとても大切です。まだ10代でたくさんの時間があることが君の武器です。歳には誰にも勝てないのですから。

否定されたのは一時期の受験だけであり、君自身が否定されたと判断するにはまだ早すぎる。この失敗からまだ知らぬ未来の君の一部を見つけてくれたらと願います。

今はセンター試験の失敗を浄化することができないでしょうが、騙されたと思って失敗の効能を信じてください。一息ついて、君のタイミングで立ち上がってほしいです。

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