2020年オリックス育成1位川瀬堅斗投手をストーリーテラーは見逃さない

誰がプロ注目投手と言い始めたのでしょうかね?

大分トリニータのスポンサーや選手に「ふさわしくない」と断罪しましたが、今はスポンサーである大分合同新聞。この新聞社は女子中高生にスリーサイズを聞いていました。

明確な#MeToo案件ですが、西日本新聞「あなたの特命取材班」は無視。その新聞社から発行されている西日本スポーツでも、この文言は踊っています。

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「プロ注目投手」だから大分商業までOBSが駆けつけ、生放送のニュース番組で中継。ここまでする理由は、この時期の名物番組ドラフト注目選手が家族にありがとうを伝える番組のためでした。

裏番組の「家族に乾杯」のようなほのぼのもありますが、シリアスさも秘めています。

以前この番組は、指名されなかった選手と家族にカメラを向け続けたことで批判を浴びたことがあります。賛否両論ありますが、その”都合が良い界隈”の視点からみれば明確な報道被害です。

そして今回、第2の被害者を生む可能性もあった大分商の川瀬堅斗投手。

最終的にオリックス育成1位指名。彼の表情をみれば安堵が伝わり、ほっとした大分県民も多かったでしょう。

しかし指名がなかった場合、誰が責任をとったのでしょうか?

「川瀬くん、仕方なかったね」と肩をポンポンと叩くようなことで済まされる大分だとしたら…。

大分合同新聞が大分のイベントを喧伝するために女子中高生のスリーサイズを聞いたように、大人の既得権のために搾取される子どもたちを生む大分県が再び存在していたことになります。

子どもの精神を蝕む育成県おおいたの可能性もありました。たとえ本人が希望していたとしても、高校生に背負わせるのは酷でしょう。

「プロ注目」は怖い言葉であることを、僕ら大分県は学ばなければいけません。

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そんな川瀬堅斗投手ですが、存在するであろうストーリーテラーからみれば、これ以上にない物語の整い方をしたとも見えます。

事故で日常生活も送れない状況下のなか、兄と同じプロ野球選手を目指す。センバツは勝ち取ったがコロナ禍において幻夢となる。川瀬投手の下地に食いついたマスメディアは「プロ注目選手」にすがり、感動ポルノのためにカメラを回し続けるが、期待通りとはいかなかった。

これほどまで逆境が整った選手も珍しいでしょう。さらにいえば、彼がこれから作る物語のためのプロローグは十分すぎるほど揃えられました。

育成といえば甲斐拓也選手。開拓者はもう大分に存在していますが、前例があるからこそ支配下への刺激となるはず。

川瀬兄のエラーは大量失点に繋がりました。その時の恋女房の亭主も確か育成出身投手。周囲がエラーをしても、抑えられる育成出身投手にもなれます。

何より兄との対決が実現できる。そうなれば「育成の素地を持つ大分」は確証に変わるのかもしれない。

今まで作られた育成選手の記憶を書き換えることができる川瀬堅斗投手の物語は、オリックス育成1位でこれ以上にないほど綺麗に整えられました。

ストーリーテラーは見逃さない育成選手です。

責任を取らない”可能性”に縋るよりも、息衝く物語の”可能性”に縋る大分マスメディアであってほしいと願います。

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