「投票に行こう」と呼びかける大分合同新聞に最後は同調するが苦言を呈する

EU離脱を選択したイギリスの高齢者に対して、イギリスの若者たちが「自分たちの未来を奪った」と嘆いている。これに絡めて、自分たちの未来は自分たちで掴むために「投票に行こう」と大分の若者に大分合同新聞が東西南北で呼びかけている。民主主義の限界を嘆き、自民党の勝利、改憲勢力3分の2、そして九州最後の民進党の牙城がひょっとするとひょっとの大分を予感して「投票のやり直しという手段もある」的なコラムかと想像したが、そうでもなかった。

「投票に行こう」という素敵なコラムが書けるのに、大分の主権者教育を担う大分合同新聞は、もっと別の18歳からの大分の選挙を主導できなかったのかと、苦言を呈したい。

EU離脱で大笑いしてしまったイギリス人がいる。「まさか離脱するとは思わなかったので今度は残留に投票したい」。こんなふざけた人間を生まないためにあるのが主権者教育である。公示前の東西南北では「安倍首相に敬意がない」と、その背景にまったく触れずに与党を批判した。あの国会を見て首相だけが悪いと判断する姿こそイデオロギーに憑依されているとしか思えない。酷い偏向コラムだった。

それに至る経緯があるのに、それを無視して一方的に相手を非難するのは教育者ではないはず。そんな教育者から「まさかそうなるとは思わなかった」、「やり直してまた投票し直そう」などいうびっくりする生徒が生まれる。主権者教育と大分合同新聞のコラムの姿勢は切り離すべきだが、やはりこんな姿勢を持っている新聞社が、未来ある選択をするための若者を教育するのはふさわしくない。僕は何度でも何度でも繰り返し言う。ふさわしくないのだ。

大分合同新聞が意図的に刺激しなかったことがある。EU離脱に絡めてみよう。

離脱を主導した前ロンドン市長のボリス・ジョンソンさんが首相候補に立候補しないと明言した。この発言は無責任な離脱派リーダーとして映るだろう。未来図がなくて離脱派を主導したことになる。これ、誰かに似ていないだろうか?民進党の岡田代表とそっくりなのだ。

先日、共産党の意識高い系が防衛費を「人を殺す予算」と発言し大炎上した。 何をそんなに騒いでいるのかと不思議だった。共産党ってそういうところだ。そこと第一野党が組むこと自体がおかしい選挙だったはず。政権を取った後の未来図など岡田代表はまったくない。選挙に勝ったとしても、人を殺す予算の認識を持っている党と国会運営をするのだ。混乱しかないみえない日本。無責任なボリス・ジョンソンと民進党の岡田代表の無責任さは似ている。こんな政治家に未来を任せるなんて、酷いジョークだ。方向性が違うのに無視するマスメディアが居た。マスメディアが知らなかったではすまされない。明らかに意図的に報道しなかった。

もっと違う方向性の大分選挙区が絶対あったはず。いくらでも18歳らに可能性を示すことができたのに、大分の主権者教育を担っている大分合同新聞は、くだらない与党批判しかしない。「自分たちの未来を掴む選挙」とは程遠い構図であり、その原因を作ったのは紛れもなく野党4党であるのに、それさえも見ないふり、知らないふりをして指摘すらしなかった。そんな新聞社が「自分たちの未来を自分たちで掴もう」なんてよく言えたもんだ。選挙が始まる前から大分選挙区はもうおかしかったのに、それさえも無視し続けた。

戦争法で揺れた去年の夏から民進党がどんどんおかしくなっていった。民主党から名前を変えてもあの酷い姿勢が悪化の一途をたどる。マスメディアが姿勢を正せるチャンスがあったのに、与党批判しかしない。与党を倒すには野党しかないのに、どんどんおかしくなっていく野党の姿を無視し続けた。国を良い方向に変える気などマスメディアにはまったくない。醜聞を追い続けるイエロージャーナリズム化した。公示前の首相の発言について書いた東西南北なんて紛れもないその姿だ。こんなことをして日本がどう変わるのかを教えてほしい。

ただ「投票に行こう」。この部分だけは大分合同新聞とまったく同じ意見だ。

どうか政治をあきらめないでほしい。関心を持つことで必ず未来は変えられる。そのために選挙に行ってほしい。自分の1票がどんな未来を創るのかに関心を持ってほしい。その関心が知識と経験を与える。今回は変わらないかもしれないけれど、次はもっと豊富な可能性を示す大分にできるはず。

あと1週間。考える時間は十分ある。

大分合同新聞を愛読
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