僕の中の文学史における最高の女子は、夏目漱石先生の三四郎に出てくる美禰子だ。わざと驚いたように目を見開いたり、バランスを崩して三四郎にもたれ掛かったときに「ストレイシープ」と言ったりする女子が、明治の時代に居たことが何よりもうれしい。
先週のNHK大分しんけんワイド大分のリポ―トは、佐藤まり絵キャスターの梨狩りだった。中継ではなく収録のリポートになり、佐藤まり絵キャスターはスタジオに登場した。南波アナと堀キャスターへのおみやげは、マリエッティーがすべて食べてしまったようで、不満を漏らすふたり。このようなシチュエーションの時って、女性キャスターがぶりっこぶって「えー食べないでくださいー」なんて言うのだが、堀キャスターは「どうしてないんですか?わたしはスムージーが良いです」などとはっきりと意志表示をする。1年目にしては、良い意味でふてぶてしいまなみんが好きだ。
僕は佐藤まり絵キャスターがリポートのときに漏らす感嘆詞の「おっ」という表現が好きだ。英語でいうとWowになり、 生理的に受け付けないリポートは見たことがないので、EwやPhewのようなニュアンスはない。新たな発見をしたときに漏らすのが「おっ」なのだ。
そのほとんどが「おっ」なのだが、たまに「おw」というニュアンスで漏らす時があり、結構お茶目な女子なのかなと想像してしまう。一方まなみんは受け身に回るリポートが多く、これこそが正統派のリポーターのように思えるのだが、 マリエッティーは攻めるからこそ「おっ」だったり、「おw」という感嘆詞が漏れるのだろう。
たとえば三四郎の美禰子がマリエッティーだったとしよう。わざと驚いたように目を見開きながら「おっ」なんて似合いそうだし、おみやげの梨は「ストレイペア」になった。その時は南波アナにもたれ掛かってしまえばいいのに。このふたりって夏目ちゃんと有吉を見ているようで、視聴者側からみるとお似合いに見える。付き合っちゃえば良いのに。
そのときはB’z好きの南波アナにギリギリチョップをしたくなるような気もする。福山さんが結婚したことで落ち込んでいた女子に、「お前マジでましゃと結婚できると思ってたのかよwww」とちょっとバカにしたこともあり、吹石さんではないが口をきいてくれないドキュメント72時間を経験したことがあるのだけれども、まあその女子と同じようなウルトラソウルなギリギリチョップだよね。
そういえばしんけんワイド大分内のコーナーにある「ちょっと聞いちょくれ」のお便りが枯渇しているようで募集を掛けている。写真も一緒に投稿できるコーナーであり、そのほとんどが大分の季節の移り変わりを伝える内容になっている。「花が綺麗だったよー」とか多いので少し中高年向けのコーナーになっているが、ここに若者もきっと入っていけるはずだ。
なにもそんなに難しく考える必要はないはず。たとえば「マリエッティーのリポートが前より格段とうまくなったよね」 なんて褒めちゃうとか、「緊張しちゃう女子高校生ですけど、1年目の堀キャスターが物怖じしない秘訣って何ですか?」とか質問にしてしまうなんていろいろあるだろう。ちなみに水戸局に転勤した齋藤キャスターには、「息子が齋藤キャスターのファンです」といったお父さんからのお便りが読まれたことがある。そんなラフな話題も取り上げているコーナーだ。
くれぐれも「佐藤まり絵キャスターの“おw”が好きです」とか、「ふてぶてしい堀キャスターのキャラで怒られたいです」とか、「南波アナのいつかのメリークリスマスを教えろ」とか、「田中アナのときは手を合わせながら見ています(この時の反応見たい)」とか送らないように。たとえ送ったとしても、スクール水着の女子で話題になったうな子のように、炎上することがない公共的な情報リテラシー力を持っており、多くの県民に共感する話題を取り上げてくれるのがNHK大分であるので、無慈悲に振り分けてくれるでしょう。気楽に何か送ってあげてくださいよ。重大ニュースがないときはやってくれますよ、きっと。
僕?僕だったら、たとえば4人の誰かやめいちゃんが転勤する可能性がある冬に「NHK大分は○○キャスターを返せっ!」って送って、放送終了間際の転勤告知をけん制し、「早めの告知を」の催促をしようかと考えている。
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