正直言って民進党の吉良州司先生を舐めていました。
大分合同新聞で2017国政展望として大分出身議員の特集を行っています。ネットの主張だけ民進党の批判はするが、野党共闘の呪縛に悩まされる民進党議員として、多くの有権者の目に触れるマスメディアにはそれを控えると想像していました。まさか痛烈に野党4党の“お家芸”を批判するとは思いませんでした。
「党内で与党を経験したにもかかわらず国会対応では野党丸出しになるのが不満。プラカードを掲げて抵抗なんてやめるべきで、再び政権を担った想定で審議をしなければ国民の期待は戻らない」と現民進党執行部と野党3党を痛烈に批判しています。
また次期衆院選の野党候補者調整についてはこう話しています。「基本政策で一致か合意が必要。それ次第で共闘もあり得るし、別々に戦うことも考えられる」。特に共産党との基本政策の一致が難しいことは、吉良先生の主張から明らかです。
吉良先生によくよく言っておきたいのですが、先日行われた共産党大会で野党3党の代表者が出席したことに対し、志位委員長は「歴史的な意義」と発言しました。数で押し通し選挙の時にいいことばかり言う自民党と、一緒であることがわかるでしょう。それじゃ国民の支持は得られません。吉良先生がおっしゃることプラスに、既存政治からの脱却のための戦略が必要です。主権者教育が必要な大分合同新聞のような浅い見解では、国民の支持は得られません。やっていることは自民党と同じなんです。
憲法改正に賛成で、特に国際政治に精通している吉良先生であり、安全保障については明確な主張を持っている人が、共産党とうまくいくはずなんてないのです。一致しているという点があるとするなら、吉良先生と共産党議員はどちらも頭が良い。その一点だけですが、明らかに未来的な利益の追求を考えた国家論の質で言えば、吉良先生を信頼した方が国民とっても有益です。
必ず民進党は、共産党に呑み込まれます。その意味が何を示すのか?民主主義の本質に羨望を向ける大分合同新聞ですら、その未来を語ろうとしません。だからこそいま、民進党議員がしっかりと判断をし、国民の支持を得て自民党を倒すために分裂をしておきましょう。今のままでは危機管理もまともにできない民主党と同じ政権の誕生しかありません。この絶望的な民主党からまったく成長していない民進党があることが、大きな失敗であり、それは日本の損失であることを、吉良先生にこそ自覚をしていただきたい。
ただ結局、教員の時間外労働に口を出さず政治に関心が強いあの労組とかに担ぎ上げられて、共産党からも支援を得て「安倍政治を倒す」なんて衆院選で言っている吉良先生がいるかもしれません。この点は観察しておくべきでしょう。
そうだとしても吉良先生の度胸には関心しました。自民党をあたふたとさせる野党がいなければ、日本はよくなりません。その意味から吉良先生の民進党を変えたいこの決意を称えたいと感じます。でもあの事件をここで語っていたら、「すごい庇ってあげたのにな」なんて、甘ちゃんの僕は言っちゃいます。
衛藤征士郎先生の第9条の具体的な改正案は、踏み込んでいたことに少し驚きました。僕は衛藤先生の主張に加えて、明確な自衛官の名誉を守るために軍法会議の設立を希望します。特に大分合同新聞信者には驚いたと思うでしょうが、あれが憲法9条改正派のスタンダードですので、いかに反対派が戦争侵略を持ち出して、賛成派の話を一切聞かずに議論をめちゃくちゃにしたことがわかるでしょう。そんな人たちが民主主義を訴えるのですから、大笑いします。
戦争法案で馬鹿げた主張を繰り返し、安全保障から沖縄問題まで語る機会を失くした自覚を、特に扇動した主権者教育を担う大分合同新聞は持ってほしいと感じます。安倍首相の東南アジア・豪州訪問で、各国に安全保障に言及できたのは、まぎれもなく安保法制の功績です。欧州ではフランスともその枠組みを行っています。
主権者教育が必要なむちゃくちゃ新聞社を批判しておいて言うのもなんですが、大分合同新聞の2017国政展望国会議員インタビューは、今後大分出身議員が何を言うのか?その齟齬を確認する上でも大切な資料となりますので、一度目を通しておくことをおすすめします。
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