2017衆院選大分 権謀術数の印象を受けた希望の党吉良州司先生のメッセージに公示前だから熱く語りたいことがある

希望の党に公認された民進党吉良州司先生からのメッセージがサイト上で公表されています。これを見て僕は権謀術数の印象を受けました。今回支持するつもりでいましたが、本当にがっかりしています。公示前だからこそ、吉良先生に熱く語りたいことがある。

希望の党の政策協定に署名する排除の論理を感じたとき本当に無所属での出馬を検討したようですが、「いまさらそんなこと言われても…」という感じです。希望への合流を決めた民進党両院議員総会で「排除の論理」がわかっていれば、多くの民進党議員が強く合流に反対し吉良先生もそうしたと書かれていますが、ここにこそ民進党が国民に嫌われた理由が存在しています。

「無条件で希望の党に合流できると、なぜ民進党議員は考えたのですか?」

自称・外交のスペシャリスト、世界史にも長けている吉良先生が無条件で合流できると考える方が不自然なのです。無条件の史実を語った場合、多くの結末は悲劇。日本もそれでいま周辺国の脅威を感じているのではないでしょうか?

政策協定に署名されることがはっきりとしていたはず。現行の安保支持・憲法改正の踏絵が存在していたことは、前から小池代表の発言からわかっていたはず。なによりも国民に不人気で役立たずな民進党というレッテルを貼られるのを嫌がったのがこの踏絵ですので、合流への壁が存在していなかったと認識する方がおかしい。外交のスペシャリストがこんな単純なミスをしません。

吉良先生にとって、現行安保支持・憲法改正の踏絵は簡単にクリアできたはずですが、消費税凍結が壁になると感じているのでしょう。だからこそ自民党の違いを明確に誇示するために、希望の党がセンセーショナルな社会保障の違いを打ち出すことは簡単に想像できたはず。ベーシックインカムの話が持ち出されたのもそのひとつです。「希望の党合流への壁」が必ず存在していたはずなのに、易々とそれを飲んだ。いや存在を無視したのが正しい。

ここにこそ合流した民進党議員がポンコツ烏合の衆であることの証明ができます。

「無所属で出馬した場合、熱伝導によって大分一区にて選挙を戦えたはず」と主張していますが、僕にはぬるま湯に浸かっているとしか思えません。熱伝導であればあなたのデリヘルスキャンダルは必ず説明責任を求められたはず。実際それはあったけれど、大分合同新聞の野党には追及しない姿勢という大分特有の地盤があることで、甘受することなくやり過ごした。政治家に求められる説明責任から逃げたのは、あなたですよ。

政策協定という壁の存在を知らないフリをした、無所属での出馬を決断したけれどやっぱりトレンドである希望の党の合流を損得勘定で行ったのが正しい吉良先生への評価です。「安倍政権を倒す」というのは、さらに国民にとって安心・安全の生活が確約されていることを意味します。

それなのに自民党と異なるであろう希望の党政策協定という合流への壁の存在を無視するなんて考えられますか?そこに民進党の政策と合致しない点があると、なぜ懐疑的にならなかったのでしょうか?いかに「安倍政権を倒す」という言葉が、浅はかで中身がないことの表れです。だから民進党はバカって言われるんです。だから信頼されなかったのです。だから日本をおかしくさせたのです。

明らかに選挙のために整えられたメッセージ。もしかしたらこのムーブメントで安倍政権を倒せるかもしれない。ただし短命に終わるでしょう。強大な与党自民党を倒すには、こんな小手先で集まった妥協集団では無理なのです。揺るぎない信念こそが安倍政権を倒し、その先の未来があるはず。

だからこそ妥協してほしくなかった。無所属吉良州司先生であれば、強固な安保と憲法改正について語り、そして「増税しろ」とまで叫んだほど消費税増税を主張し、次世代への配当を主張したはずです。これができて政策で選ぶ大分の選挙が行われたはず、だった。

参院選では核実験反対決議にも参加できない民進党足立信也先生が平和主義者たち(自称)に支持され、大分市で大逆転を演じて当選しました。北朝鮮の核に脅かされている日本である現状を考えると、随分と皮肉な結果になったと思います。核実験大好きな議員が大分から選ばれたのですから。そんな小手先な選挙をさせてはいけなかったのに、また民進党の吉良先生がそのムーブメントを大分一区で作ろうとしている。

政治家が中身のないムーブメントの選挙をさせてはいけないのです。そうみれば安倍首相もそれに該当するかもしれませんが、北朝鮮問題は安保と憲法改正なしでは語れない問題です。民進党の敵失を狙ったのは確かでしょう。しかしその裏には議論ができる健全な野党を求めていたはず。与野党切磋琢磨して国民を守るのが本来の理想的な国会です。国を想う国民もそれを希望し、この衆院解散を支持している無党派層もいます。野党4党がしてきたことを否定したあなただからこそ、実現できた選挙のかたちがあったはず。

それを台無しにしたのが民進党議員であるあなたです。僕は今回の民進党事変を絶対に支持することはできません。自分たちの理念を選挙対策のために曲げるような議員が安倍政権を倒して、国を守れるのでしょうか?

希望の党に公認された力強いメッセージのように見えますが、その裏に隠されているのは小手先でやり過ごそうとする意志。それは紛れもない有権者への冒涜。今回の吉良先生の行動を僕はどうしても支持することはできません。残念ですが、落選してほしいと願います。

しかし僕の希望や予想に反して、きっとあなたは当選するでしょう。しかしそこからが問題であることを重々承知しておくべきです。あなたは大分合同新聞と生温い熱伝導を伝える支持者からスキャンダルを守られたことによって、執行部はもちろん大臣にもなれません。この国は政治家に対するスキャンダルを嫌います。「いまさらフランスを持ち出されても…」という擁護する識者もいますが、特に男性には厳しい。よって議員としての未来はありません。だからこそ一議員としての大きな役割があったのに、保身のためにそれを捨てました。

安保法制国会終了時、あなたの「もっと議論するべきだった」と、あの民主党を含めた野党4党、SEALDsをはじめてとする一部の世論そしてマスメディアのなかで、その一部であったに関わらず勇気を持って主張したことが僕には忘れられません。デリヘル野郎ですが、吉良先生の優れている点はここだと僕は素直に評価します。大分一区のリベラル派にようやく現実的な国防を語る議員が表れたと期待感でいっぱいでしたが、どうしようもない議員になったことに失望しました。

立憲民主党のことを批判していますが、よほど枝野さんの方が政治理念と哲学を感じることができます。だからこそ僕は公示前に熱く主張したい。まだ無所属での出馬に間に合うことを。こんなトレンドにとらわれる選挙をしていても日本は変わりません。ようやく議論ができる野党が生まれる予感があったのに、それを当事者である政治家が逃してしまうことが、僕はとても残念に感じます。

吉良先生だけは違ったと思いましたが、信じた僕がバカでした。希望の党は第2の民進党になったことが、なによりも悔しいです。

大分言論
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