大分が舞台の52ヘルツのクジラたちを読んでみて

とある県内の書店では大分が舞台であることから推していた作品が、52ヘルツのクジラたち。2021年本屋大賞受賞作品です。

衝動的にラルフ・エリソンの見えない人間が読みたくなりました。

図書館を調べてみると上が貸出中になっていたことから「時流」つながりとして52ヘルツのクジラたちを電子書籍で購入しましたが、この選択は間違っていませんでした。

大分が舞台の52ヘルツのクジラたちに感化されます。

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リアリティに大分を表現した52ヘルツのクジラたち

時間が許す限り先を進めたくなるほど素直に楽しめ、考えさせられる作品でした。

舞台が大分になっている52ヘルツのクジラたち。寄生された不幸を纏う主人公たちの再生の兆しを生む街として描かれています。

とりてん定食・りゅうきゅう、そして海たまご(うみたまご)。

大分原理主義者としては嬉しいキーワードが不幸な物語のなかでちりばめられキラキラとしているのですが、いまの大分をリアリティに表現している点に驚かされました。

登場人物の名前を感じる

僕の名前がジェンダーフリーで使えるのでよく女子から「かわいがり」を受けてニヤニヤしていたのですが、そんな僕から感じるのが登場人物の名前です。

本人と読み方で話題を作れそうな名前。ジェンダーフリーな名前。寄生された不幸を纏っている主人公たちを救う女性に「美」が入る名前。

こういうところ、好きです。

大分のどこなんだろう

大分原理主義者としてはまずこれを考えてしまいますよね?

大分のどこなんだろうと。これも読者の楽しみ方。やっちゃいましょう。

町田そのこさんが福岡在住で別府を愛着がある土地としていることから、純粋に想定すれば県北の港まち。

とりてんの食し方でバリエーションを持っている定食屋がある。

大分市の施設である海たまご(うみたまご)に寄ることから、大分市または県南の可能性も。

なんだか犯人像を「10代~20代、もしくは30代~40代、または50代以上」と特定した捜査のプロみたいなことを書いてしまいましたが、聖地巡礼として名乗りあげる自治体もみたいです。

大分クジラ騒動も、作品のなかで描かれています。

町田そのこさんにありがとう。

村中は大分の良心

キラキラな大分もありますが、不幸をちりばめる大分県民が登場します。中盤までは「鬼と愚民の大分県民しか登場しないのではないか?」と感じるほどでした。

移住で評判が高い大分県ですが、容赦なく移住者のプライバシーに踏み込んでくる愚老たち。

「綺麗な子どもしか相手にしない」校長先生は、大分教育行政の古今東西で驚きました。むちゃくちゃな教育者が問題にならない大分県です。

中盤までは大分唯一の良心になったのは村中ですが、主人公に「風俗やってたの?」なんて聞ける男です。BuzzFeedやMeToo界隈から袋叩きにされる男でしょう。

しかし物語の終盤になると、村中のばあちゃんそして一族、再生の兆しを見つける別府では善良な県民が主人公たちの救世主となりますのでご安心を。

白人の救世主的な救出ではなく、大分のそこにある純粋な良心が描かれています。「大分の二度泣き」なんて言葉がありますが、そんな優しさに触れることができる作品です。

真面目に「可聴域の声を無視するクジラたち」

「聞こえない声を拾える人間になりたい」

この作品を読んでそう感じる方が増えていると思いますが、僕は思うのです。

「可聴域の声を無視するクジラたちは、何を思うのかな?」って。

森氏女性蔑視やMeTooで騒いでいた大分合同新聞は、女子中高生にスリーサイズを聞いていました。「おかしい」と最初に声をあげたのは女子高生です。

当ブログは6年間これを訴えていますが、BuzzFeedや新聞労連も合同新聞のセクハラを無視しています。

saori.ibukiさんはBuzzFeed女性記者、jnpwuは新聞労連

大分合同新聞も、可聴域の声を無視するクジラたちであることを強調しておきます。

大分市で覆面議員が覆面着用の議員活動「表現の自由」を認めるように仮処分申請を行いましたが、山積する大分市の人権問題よりも自身のパーソナリティを守りたい主張のようにしか見えません。

その支持者は「山積する大分市の人権問題は存在しない」なんて言います。

大分市いじめ自殺未遂問題再調査打ち切りと覆面議員が同列ニュースとなっていますが、いじめ自殺未遂問題が「山積する人権問題ではない」と言い切れるのも、大分市の国民主権となりました。

この声って、52ヘルツですか?

あげている声を都合よく無視している大分のクジラがいます。エイハブ船長に捕鯨されたらいいのに。

可聴域の声を無視するクジラたちが、52ヘルツのクジラたちを称賛しているのも滑稽な大分県です。

可聴域の声を無視して52ヘルツの声を拾える社会なんて、僕は信じません。

まさかそんな大分や日本すら見透かしていたとしたら。町田そのこさん、すごすぎ。

今作の艶文

場所は、どこにでもあるビジネスホテルで、味気ない天井が広がっていた。でも、わたしには限りなくうつくしい夜空が見えていた。

52ヘルツのクジラたちから

初めての夜で初めての異性から感じる幸福感。体位で女性にはそんな風に見えている。めっちゃ素敵な艶文です。

大分大学のIP偽装をして税金で表現・思想・言論の自由を侵害できる大分県。これらの自由は基本的人権の根幹です。

これを行ったのが、護憲派であり人権に強い関心を持つ特定野党立憲民主党支持者であり教育者です。

大分県教委汚職事件の議論を持ちかけると、恣意的な人権侵害の指摘を捨てて逃げ出した人物。人権は相手を黙らせるために使われており、人権の存在意義を失いつつあります。

だからこそ、大分における表現・思想・言論の自由を強く求めていきます。

護憲派なのに税金で間接的な憲法違反に加担できる知性すら感じないあなたたちが認めたものだけを、表現・思想・言論の自由にしないでいただきたい。

大分県教委汚職事件の議論で逃亡してしまう護憲派教育者が表現・思想・言論の自由を税金で侵害しない大分を
大分大学のIPを偽装し憲法が認めたあらゆる自由を税金で侵害した護憲派日教組教育者ハンドルネーム豊川さん。大分県教委汚職事件で逃げました。特定することを希望します。大分の社会通念上、最重要参考人です。