デパートのレジの前の親子の会話。
「おなかがへった」と母親に言う4歳の娘さん。お母さんは「食べに行こうね、なにがいい?」と聞くと「お茶漬け」と返す。するとお母さんは「うん!わかった!ふわふわのオムライスだね!!」とお茶漬けを突き返す。
「違うよママ。お茶漬けが食べたいの」と言い、なぜか僕にもそう訴える。
お母さんの体裁も考えなければならなかった僕は「やっぱ永谷園だよね」と返すと、妻ちゃんは僕のひじを引っ張り、幼女は首をかしげにこりと笑い、お母さんは「なんかすいません」と僕に謝る。
「いえいえ」と返し僕は空気を読んで妻ちゃんに「いまお茶漬けが食べたい」というと、皆が和んだ。デパートの店員さんも笑っていた。
教育者から大分大学のIPを偽装して税金で人権侵害を受けた僕にでも、存在価値はあるのだろう。生きててよかったと思う。
今年最後の温泉にいった。
小さい頃、お触りの被害を受けてからなるたけひとりにならないように過ごすおんせん県おおいたに住む僕の温泉の入り納め。
仕事納め後だったので、人が多かった。だから前を隠さない男性も多かったのだろうと思う。なぜか入浴している僕の前で、前を隠さずアピールしている男性がいた。
目のやり場に困った。そんなときに頭をよぎったのが、沖縄の民話である鬼餅ウニムーチー。
鬼になった兄を始末するため、鉄の餅を食わせようと企てる妹。硬い餅に難儀する鬼いちゃんは、柔らかい餅を食べる妹に疑心を抱く。
「おまえ何でそんなにぱくぱく食えるのかよ」と鬼いちゃんは妹に言う。
「女には2つの口がある。1つは餅を食う口、もうひとつの口は下にある。それは鬼を食う口」と、着物の前裾を広げて露出。
月のものと混じって驚いた鬼いちゃんは崖から転落。その場所は鬼餅伝説の拝所となっており、旧暦の12月8日(今年は2020年1月2日)に沖縄の人たちは餅を食べるようになった。
ブラブラとアピールされているものを目の前から避けながら、この伝説を思い出した。下の口で噛み切れる伝説を作って、性行為の同意を大分に伝承させたい。
年末なのに、こんなことしか書けない大分論壇を懲りることなく付き合ってくれたみなさんに今年も感謝します。
さようなら2019年の大分県。みなさん良いお年を。
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