「デリヘル事件は振り返らないんだね」なんて嫌味を書きたくないほど、国民民主党吉良州司先生が9月に更新したメルマガが面白い。僕はここに大分における国民主権の期待値が確かに存在しているように見えます。
例の霊山遭難事件を語る吉良先生
文藝春秋に掲載された元原稿をメルマガで配信しており、そのなかには例の霊山遭難事件について語られています。この事件は現職の国会議員である国民民主党の吉良先生と自民党の磯崎先生が大分舞鶴時代の高校生の時に招いた遭難事件。
高校生最後の遠足の下見に行き遭難。警察消防同級生で編成した120人体制の捜索隊が出動するまでの騒動となり、大分合同新聞でも大々的に報道され、吉良先生曰く「同級生の語り草」になっていると言います。
ここに色々と指摘したいことがあると思いますが、高校生の時の話です。
まあ最近の吉良先生に懐疑的な僕がアイロニー的に書くのであれば、「遠足じゃなくて他の目的だろ?この未来のドスケベ国会議員め」。霊山で遭難する高校生は、車のなかの情事を覗く目的だと信じていることを由来とする発想です。
その捜索隊に入っているのが、後に吉良先生の悪魔的誘惑によって国会議員となった足立信也先生。
遭難したのは危機管理や安全保障に関心を持つ吉良・磯崎両議員で、捜索隊に入ったのが後に医師でありネクスト厚労相でもあった足立信也先生っていうところが、奇跡的で面白い相関図。
同級生に国会議員3人の大分ゴールデンエイジ世代
謂わばゴールデンエイジ世代とも言えるのが舞鶴23回生となります。同学年に現職3人の国会議員、その他にも日本を代表する社長・東大大学院教授など、すごいメンツが揃っています。
吉良・磯崎・足立議員の3者会談なんて、面白い企画を提案したくもなります。
僕が企画書を書きたくなるほどです。ただし安保法制やモリカケ、憲法改正の話になったら磯崎先生の味方になる企画書になりますが、それよりも別の視点をつくりたい。大分マスメディアは、若い世代に向けたこんな企画していいと思うんですよね。
最近のキラメルマガのトレンド
霊山エピソードも面白いのですが、その他に大分で開催されたフォークコンサートや、強い者に立ち向かう自身からみた広島カープの凄さ(吉良先生的に言えば天邪鬼、僕的に評すれば逆張り)について書かれたメルマガが更新されています。
改選を迎える磯崎先生のメルマガは、政治一色で吉良先生がいう自民党の既得権益にまみれた人たちとのツーショットばかり(選挙に負けたら民意を失うとする吉良先生の考え方は大嫌いです)。それに比べると、ルートを逸した情報発信としてこのようなメルマガは面白いと感じました。
「国会議員は国を語れ」といった意見は理解できますが、こういうメルマガを更新するのも若い世代の政治参加において重要な促しになるはず。国会議員は自分のエピソードを絡めて国へのイメージ像を膨らませる義務があると僕は説きます。
だから今回の吉良先生のメルマガは、面白い取り組み方だと感じています。
こんなんエチュードにするしかないじゃん
現職国会議員3人でこれを振り返る、僕なりに構成したエチュードを作りたくなるほど魅力的な霊山遭難事件。
「本当はカ車の中の営みを見に来たのに、遭難したことで考えた言い訳が遠足だったよな、ようすけ?」
「2年のとき生徒会長してたからさ、お友達的な感じで当時の生徒会動かせることができるじゃん?だから遠足を口実にするのを思いついた」
「おまえ元官僚じゃん。あの頃から権力好きだったもんな」
「キラ。俺思うだけど、改ざんってこの頃覚えたかもしんない」
「僕はさ、君たちみたいなかわいそうな人を助けたいために医師になると決めたんだ」
「しんやってさ、いつも安全圏で会話するよな」
こんなふうに。
吉良・磯崎・足立両議員の青春は大分における国民主権の期待値
吉良先生から見た、磯崎生徒会長の話がめちゃくちゃ興味あります。だから本を出版してほしい。
生徒会から選挙に触れることができると、僕は中学生の頃に体感しました。中高校の生徒会選挙で新しい秩序を生むメカニズムを叩き込むことによって、国民主権に触れることができるのではないかと。
だから現役の国会議員がゴールデンエイジ世代の高校時代について本を出版するのは、けっして大分の国民主権にマイナスにはならないと考えています。
独善的な国民主権を説く大分合同新聞より、よっぽど意味がある価値観が存在しているように思います。その本から国民主権に触れられるメカニズムはまだ用意できていませんが、プログラム的にみれば書けないことはない。
生徒会を通じて普遍的な選挙の価値観に触れられるはず。ここに国民主権の期待値があります。若い世代のための国民主権を構築する役割が国会議員にあるとするなら、ゴールデンエイジ世代にこそ大分に大きな価値をもたらすはず。
政党の垣根を越えて3人のゴールデンエイジ世代で取り組んでくれたら。僕はそんな大分を夢見ています。
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