NHK大分は池野健アナウンサーを返せっ!

8月が別れの季節であることを僕は知らなかった。

セーフティーバントは意外性があるからこそ生き残れるバント。イチロー選手は、ノーアウト2塁3塁でセーフティーバントを決めたようだ。確実に1歩進み、後に繋げるための戦術。そういえば池野アナウンサーの特技でもある。

7月31日のしんけんワイド内で花田アナウンサーは、池野アナウンサーがNHK横浜に転勤になることを告げた。その横で齊藤キャスターは、オノマトペな笑顔を見せる。彩るオノマトペを出せる齊藤キャスターの今日の笑顔は、いろんな音が入り混じっていたようだった。そういえば池野アナウンサーと齊藤キャスターのコンビも良かった。

花田アナウンサーは池野アナウンサーを先輩として慕っていることを言葉にする。急に歌う池野アナウンサーのことも触れていた。後輩は先輩の真似をする。だから僕は花田アナウンサーが急に歌うのを期待している。池野アナウンサーから受け継いだのは、何も実況だけではないはずだ。

NHKがこんなことをするのか?という方も実際にいる。「NHK大分のアナウンサーをあまり持ち上げるな」とお叱りの声もいくつか戴いた。しかしながら僕は、これこそがNHK大分のカラーだと思う。視聴者のこころを掴むためには、放送局のカラーは必要だ。だからこそ急に歌いだせる池野アナウンサーがいて、前置きの遥ちゃんがいる。キャスターはプライベートな笑顔を見せることもある。目を細めて「フフフ」と笑うマリエッティーが好きだ。

それぞれのカラーを生かすために、NHK大分という組織がある。その組織があるからこそアナウンサーやキャスターが生きる。こうあるべき、こうでなければならないというNHKに対し、挑戦している放送局がNHK大分であると僕は思う。だからこそ池野アナウンサーがこんなに愛された。そして僕は何も言わずにNHKにお布施をする。

某アンケートをみてほしい。管理している僕だからこそ言えることなのだが、池野アナウンサーのアンチコメがまったく書き込まれなかった。転勤情報がアンケートで流れてから、池野アナウンサーのことが好きな大分県民からいくつかお便りを戴いた。そのなかでも彼は愛されていた。

さよなら、セーフティーバント。思う存分ボールを転がしてあげるよ。彼のカラーを知っているサードは、そのボールが来ても見送る。ライン上で留まるボールにサードは息を吹きかけ、ラインの向こうへ転がそうとする。その間にサードを飛び越えてホームベースを踏んでおくれ。

横浜ではセーフティーバントがホームランになるかもしれない。そんな池野アナウンサーの朗報を大分で期待して待っています。

大分言論
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