NHK齊藤キャスターは歌う。「春色の汽車に乗って♪」と歌いながら、旅立ちの花として知られるスイートピーのリポートは始まった。程よい高音が耳に入ってきて、そのまま体内でゆるやかに調和するような素敵な歌声だった。9日のしんけんワイド大分は最高だった。
スタジオに運ばれたスイートピーの束を花田アナと佐藤まり絵キャスターが匂いを嗅ぐ。花田アナが最初にスイートピーに近づき、それを追うようにマリエッティーが匂いを求めようとするので、画はチューをしているカップルのように見えたのは内緒だ。訓練されたカップルの一連の行動のように僕には見えたが、まったくやれやれだぜ。花田アナがスイートピーに対して「フルーツの匂いがして食べたくなる」なんて言うもんだから、卑猥なトランスフォーマーの異名を持つ僕は「なにを食べたいんですかねぇ」なんてニヤけてしまう。でもね、マリエッティーの花田アナに対する「こいつなに言ってんだ?」感、僕すごい好き。
僕の女友達に齊藤さんがいる。齊藤済美キャスターと同じ漢字を使うのだが、「さいとうの漢字って難しいよね」と僕が言うと、その齊藤さんは僕に言う。「刀にYに氏を示さない齊藤だから」。「すごいテンポが良い自己紹介だね」と僕は感心をした。それから僕はそれぞれの頭文字を取って“カワシシさん”と呼んでいた。いろんなさいとうさんがいて、ときに難しい漢字をもっているが、NHK大分の齊藤キャスターの漢字は、カワシシさんと覚えてほしい。
そんな齊藤キャスターなのだが、ひとつ心配なことがある。NHK大分のディレクター陣の特徴って、何らかのメッセージ性を含ませるのが得意。大分合同新聞みたいな、たんさい、なんでもない。単純ではないメッセージを含ませることがある。だから僕はNHK大分が好きなのだ。単純ではない女の子に燃えてしまうように、声に出さないメッセージに僕は耳を傾ける。そんなことを言いながら、僕は胸に耳をあてる。
旅立ちの春に歌いながら、旅立ちの花を紹介する齊藤キャスターの今回のリポートはフラグのようにみえる。齊藤キャスターって青がよく似合う。トリニータが大好きな齊藤キャスターは青が似合う。青は大分のカラーだと僕は信じて疑わない。青が似合う女子こそ、大分娘だと僕は思う。齊藤キャスターがいなくなったNHK大分なんて、戦術をなくしたサッカーのようなものだ。
どうか別れのフラグではありませんように。
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