中学生・高校生へ。学校や家庭で嫌な事があれば、相談できる窓口が大分にはいっぱいあります。
2015年1~4月に教え子だった女子高校生に裸の動画を撮影送信させたとして、佐伯の中学生教師が逮捕されました。この教師、2014年に教え子である中学生にセクハラをしたことで2015年1月に停職6か月の懲戒処分を受けていました。現在は佐伯市教委で研修中。その最中に発覚した事件となります。
時系列をはっきりすると、中学生へのセクハラが全国に発覚したのが2015年1月。その期間に別の教え子だった女子高校生に動画を要求していたことになり、現在の研修でひょっとすると“その癖”は改善したかもしれない。その最中で発覚した過去の事件という見方もできますが、中学生へのセクハラ発覚後も動画を要求していたことになる。やはりおかしいのです。
セクハラを受けた中学生の手記が、大分合同新聞に掲載されたことがあります。
「誰にも相談できないことを相談できる信頼した先生で、父親のように思っていたが裏切られてしまった。セクハラ行為を誰にも相談できず寂しい想いをした。先生のひとつの言動で人生が変わってしまう。こんなつらい想いをするのは自分ひとりであってほしい。同じ被害者を作りたくない」。
このような中学生の想いもかなわず、多くの人を裏切る事件の発覚となりました。
発覚していない被害者が多いことが推察される事件でもあります。声を上げることができない生徒も多いのでしょう。非日常的だと感じられることが、着実に被害者を生んでいる実態に目を背けてはいけません。中学生・高校生で相談ができないのであれば、こんな大分のネットワークがあることを知ってください。感情をまずぶつけてください。助けたい大分県の大人がいることを忘れないで。
昨日は大分大学生のわいせつ事件も発覚しました。同日で2つも性被害にまつわる事件が大分で流れたのです。なのに大分合同新聞でさえ、詳細ではなく必要だった情報を伝えませんでした。大分大学の学生であったこと、そしてトイレに連れ込んで行った行為であること。2次被害を避けるための配慮は必要ですが、慶応・千葉大学と立て続けに女性に対する暴力が起きているのに、まったく危機感がない。
大分も性暴力被害者を生んでいる実態があること。それに目を背けたら、誰も救えないと思います。なにができるのかを考えないといけません。それは性教育、男と女の体の差異とその認識と対応、恋愛や想いの伝え方、アダルトビデオや当ブログ大分論壇の女子に対する表現など多岐にわたるでしょう。しかし「何が悪い」で十把一絡げにしてしまえば、誰も救えない問題のように感じます。
どう子供たちに教えて、被害者も加害者も生まない大分にするのか?感情的な性差別や蔑視で議論を停止させるのではなく、熟議した議論が必要のように感じるのです。
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