大分合同新聞東西南北が23日夫婦の日に夫婦別姓制度について書いていたことから、結婚して妻ちゃんがパスポートの名義変更をした時のことを思い出しました。名義変更だけでお金が掛かることから、有効期限も迫っているので切替申請に。
結婚した多数の女性が名義変更を迫られる日本。
僕の姓になることをウキウキしながら旧姓を捨てる妻ちゃんが、夫婦別姓の賛成派である僕の前に存在し、かわいいなと感じたものです。大好きなお父さんとお母さんと姓が違うことでおセンチになった時は、悲しくもなりました。
だからこそ今回の東西南北に驚愕しています。
高橋舞子さんを迎える大分の夫婦別姓議論はこれで良いのか?
大分1区穴見陽一議員が政界引退することで、議員の希望である女性を後継者として指名。高橋舞子さんが自民大分1区の候補となる予定です。
旦那さんがアメリカ人で長男を持つ女性。だからこそ夫婦別姓の在り方について問える存在であり、夫婦別姓の是非が大分で加速することに期待しているのですが、大分合同新聞が拙いから困っています。
うまくいかないのは「すべて保守が悪い」になる大分
想定では預金口座なども旧姓のまま利用できるが、関係機関の対応が遅れ、大分市への申請は6件(18日まで)にとどまる
(中略)
国の対応は保守層への配慮からか、一貫して小手先に映る。今夏の参院選でも複数の政党が公約に盛り込んだが、大きな争点にならなかった
住民票などに旧姓を併記できる制度が始まりましたが、申請は6件にとどまった大分市。世論として関心が高い夫婦別姓であれば、申請数はもっと増えるはず。
旧姓を併記できることにメリットを感じない女性が多い、もしくは「自分にとってどうでも良いこと」と割り切っている市民が多いのが理由のように感じるのですが、どうしても保守や政権のせいにしたいようです。
関係機関の対応が遅れているのであれば、合同で大々的に呼びかければ良い。それすらせず「保守のせい」にする言論空間。それを支える大分合同新聞。
大分大学のIPを偽装して教育者が保守に税金で人権侵害をする県ですが、そんなに保守が悪いのか?保守は大分において「妖怪のせい」のような存在になっています。
パリテ法の敵に曝される大分選出特定野党議員の存在
夫婦別姓から男女同権に絡めて。
政治分野における男女共同参画推進法が施行されましたが、男女同権に絡む日本版パリテ法に意味があるようには感じません。このお写真を見れば明確です。
建設的な議論をしようとしているのに、吉良議員を嘲笑する菊田真紀子議員。
野党絶対批判全体主義の共産党岩渕友議員から睨まれる新人安達きよし議員。
特定野党の女性議員が、仲間の男性議員を嘲笑したり睨んだりしている国会です。「自民ガー保守ガー」と言いますが、特定野党内でこんな事が起きていることを大分合同新聞は知っていますか?
男性議員だけがハラスメントをしているわけではないのです。
あなたたちの論理である「国民主権の勝利」として送り出した大分の議員がこんな目に遭っている。「女性議員が増えれば良い」と過去に言及したように、もう一度大分合同新聞から聞きたいです。
安達きよし議員の理念から学ぶ本質的な議論
吉良議員は保守的な思想を持っていますが、安達きよし議員は「右や左なんて言っている暇はない」趣旨の発言を選挙中にしていました。
夫婦別姓議論の停滞が保守や自民党のせいにしている大分合同新聞ですが、ここから卒業してほしい。税金を私物化して保守に人権侵害を行う野党支持者のようなことをしていても、議論は前に進みません。
夫婦別姓を支持しているからこそ大分合同新聞東西南北を責める
「保守ガー自民ガーアベガー」で対立し、停滞する夫婦別姓議論に何ら意味を見出だせない。高橋舞子さんを迎える機会を、大分合同新聞は逃さないでほしい。
だからこそ23日東西南北の拙さを指摘させてください。
生涯未婚率は夫婦別姓のせい?
生涯未婚率は2019年、男性23・4%、女性14・1%に達した。少子化や人口減少の問題とも絡み、見過ごせない課題だ
よくある夫婦別姓推進派が使う論法ですが、フェミニズムに染まる社会学者のようなことを言わないでほしい。大分市で6件の旧姓併記申請件数を自ら提示しているのに、よくもまあこんなことを書けたなと感じます。
夫婦同姓が選ばれる夫婦別姓選択の国々
夫婦別姓の是非が議論されて久しい。日本は明治以来、民法で夫婦同姓と規定されているが、世界では現在、日本のみだ。
確かに日本だけです。台湾でもそうですし、多少意味合いが異なりますが、アレ的な夫婦別姓を行っている韓国もあります。
人権意識が高いEUを見てみましょう。
ドイツは夫婦別姓が認められていますが、ほとんどが旦那の姓を名乗っています。別姓にした場合、子どもの姓は何人生まれても同じ姓を名乗らないといけません(日本もこの指針)。つまり姓が異なる家族を受け入れることを意味します。
フランスも認められていますが、こちらも旦那の姓を名乗るのが社会風習となっており、9割ほど旦那の姓を名乗っています。EUとしてみれば、夫婦別姓制度がある国で8割が旦那の姓を名乗っているのが実態です。
夫婦同姓は日本だけですが、世界的に見ても旦那の姓を名乗る実態があることも明記しておかなければ、建設的な夫婦別姓議論は成り立ちません。
なぜ必要なのかを共有することができない。
新聞社としての使命を失った印象操作です。いつも想うのですが、大分合同新聞は都合が悪い情報をいつもシャットダウンする癖があります。
夫婦別姓に潜むスウェーデンの事実婚事情
夫婦別姓反対派がよく使うスウェーデン。夫婦別姓にしたことによって離婚率があがった国として論拠にされることが多いですが、必ずしもそうとは言えません。
この国はそもそも離婚率が高く事実婚が多い。表面的には男女同権で取り入れた制度ですが、国が事実婚の実態に向き合うため追認するように、夫婦別姓を取り入れた側面があります。
毎年の新生児は5割が非嫡出子のスウェーデン。事実婚を解消した後の家族形態の割合は順からこうです。
- 母と子
- 新しい子連れ家庭
- 新しい家族と新生児
- 父と子
十把一絡げに夫婦別姓が失敗した国にするのは注意しなければなりませんが、このような家族形態が生まれるのが事実婚。夫婦別姓において子どもへの影響が最も危惧されていますが、それは事実婚でも同じ。
夫婦別姓と事実婚という婚姻関係に違いがありますが、スウェーデンの実態は参考になるはずです。
税金を私物化して大分大学のIPを偽装し、保守に人権侵害を加える教育者が逃げ回れる大分県。夫婦別姓により子どもの姓が異なる家庭形態を「思いやり・愛情・多様性」などで、受け入れる素地と余裕がこの県にありますか?
「保守ガー、自民ガー、アベガー」の大分合同新聞に問い掛けます。
デメリットも可視化しなければ意味がない
- 離婚率が上がる懸念
- 子どもの姓の問題
- 夫婦別姓が実現している国でも旦那の姓を名乗る女性が多い
自由に姓の選択ができ、女性の負担が軽減されれば素晴らしいことですが、これらのデメリットが付随されていなければ、夫婦別姓は熟議すらたどり着けないでしょう。
そんな言論空間を大分合同新聞が支えているから「拙い」と感じました。
本質的な多様性ある婚姻制度のために
選択性夫婦別姓はもちろん、同性婚や事実婚などを含めたパートナーシップ制度を確立するべき姿勢は、きっと大分合同新聞とそう変わりありませんが、今回の東西南北に大分にとっての価値を見出すことができません。
女性国会議員を生む可能性がある高橋舞子さんを迎える大分なのに、夫婦別姓議論停滞の懸念すら感じるほどの失望です。
メリットがある人にとっては見えないデメリット。夫婦別姓にもメリットがある反面、当然デメリットがある。その犠牲が子どもになることに触れない大分に、夫婦別姓コラムは何の意義があるのでしょうか?
「おまえ何も考えてねーだろ?」と夫婦別姓賛成派の僕は、大分合同新聞東西南北にそう想うのです。
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