女子中高校生を含めた県民女性にスリーサイズを聞いていたMeToo運動に定評がある大分合同新聞がオフィシャルパートナーである大分トリニータの天皇杯準優勝で話題になった言葉。
グッドルーザー。
片野坂監督が選手たち、そしてメディアを通して大分に残してくれた言葉です。末脚で先頭に並ぶことなく抜き去るように、2021年大分を席巻した言葉といっても過言でありません。
「ふさわしくない」スポンサーを持つ大分トリニータからこんな言葉が残され、しかもMeTooに関心が高い大分マスメディアがこんなクラブ事情を批判できない大分。
poor winnerが闊歩する大分で、2021年語っておきたいグッドルーザーたちがいます。
2021年大分で語っておきたい3つのグッドルーザー
セクハラをしていた新聞社がMeToo運動に取り組み、過去に大分トリニータを「ふさわしくない」と批判したけれども、「ふさわしくない」過去に振り返らず税金で立て直した大分トリニータのオフィシャルパートナーになれるpoor winner県おおいた。
二重基準が蔓延っているからこそ、評価ができない大分である懸念。
だからこそ2021年記憶に残る大分で語っておきたい3つのグッドルーザーを紹介しましょう。
君たちは敗者ではない 大分東明高校ラグビー部
レギュレーションでは両校優勝になるはずですので、厳密に言えば敗者ではない大分東明高校ラグビー部をグッドルーザーに入れるのは迷いがありましたが、彼らも語っておきたい全国への切符を逃した敗者です。
大分舞鶴という強固な牙城を崩し大分ラグビー界をラグビーW杯の年に変革したのも大分東明高校。
騒ぎ立て社会問題化することに長けているノイジーマイノリティを少数派として取り上げ完成した「親ガチャ」のマスメディアが、大分トリニータセクハラスポンサーを問題視しない。
環境問題ばかり関心が向くSDGsに取り組む大分マスメディアが増えていますが、人権も持続可能な開発目標のはず。
「未来よりも今を心配しろ」なんて言いたくなる大分県です。
この両校優勝で抽選からの全国切符は、大分が初めてではありません。
抽選からの全国切符も持続可能な開発目標としてみると、子どもたちの声は社会に反映されているのだろうか?
そんなことを、舞鶴からライバルと洗脳され続けた高校時代を過ごした僕は思います。
都合が良い不条理な社会で、ガチャという抽選で夢が破れた大分の高校生を僕はけっして忘れません。
なぜ君は聖火ランナーとして走れたのか? 渡辺一平さん
2020東京五輪への道が絶たれましたが、故郷津久見市で聖火ランナーとして走った渡辺一平さんも2021年で語っておきたいグッドルーザーです。
1年延期となった2020東京五輪。好調の波を泳いでいた2020年であれば、過疎化と高齢化社会の津久見にメダルと一緒に凱旋していた渡辺一平さんが浮かびます。
マスメディアが政治批判として利用したのも2020東京五輪でした。
自分たちが社会問題化したのに、天皇杯オミクロン株観客問題があっても観客動員を無視し続けた大分マスメディア。
こういうメディアが「公平」なんて口にします。
パラリンピアン中西麻耶選選手は森氏女性蔑視問題について「過剰な反応」とまで言い切りました。五輪反対のための社会問題化と。
主役は選手と言いながらも、選手を置き去りにしたマスメディアの存在。それに追従するように聖火ランナーを辞退する方も増える。
しかしそのなかでも責任を全うした若者が渡辺一平さんです。
世論からの受け売りで聖火ランナーも辞退する道はあった。2020年東京五輪への道が絶たれたことから、周囲の目もあった。それでも彼は聖火ランナーとして責任を全うし故郷の津久見市を走ったのです。
2021年を代表するグッドルーザーが渡辺一平さんです。
まぎれもなく女性蔑視があった大分一区 高橋まいこさん
特定野党支持者であれば税金で人権侵害ができる大分県。その大分に迎合したのも与党である自民党だった大分一区として捉えることもできる2021衆院選でした。
落選した女性候補者は、「女性だから負けた」ことを常套句として使うことが多いです。
選挙期間中にこんなことが起きていた自民党大分一区高橋まいこさん。
女性蔑視を強調するいつもの界隈の判定では「女性であるから」で標的にされたSNSも多かったです。しかもはしごを外したのが自民党党員であったことも興味深い2021年大分一区の選挙戦となりました。
税金で人権侵害をする人たちと女性蔑視や既得権益にすがる自民党党員たちの国民主権が混じり合い、落選したのが高橋まいこさん。
しかし彼女は「女性であること」を敗因として一言も漏らしませんでした。
SNSで行われていた高橋まいこさんへの悪意に満ちた誹謗中傷を、大分マスメディアが知らないはずがない。
今までのマスメディアの論調であれば、紛れもない女性蔑視が高橋まいこさんに行われていた大分一区です。
その大本営である大分合同新聞は、女性議員にここまで思い入れがあったにもかかわらず…。
彼女も2021年を代表するグッドルーザーです。
人権問題を排除してSDGsに取り組む拙い大分マスメディアが、拙い反権力の名のもとで結集した「社会問題化を避けた」出来事として記憶に残しておきます。
スリーサイズを聞かれている女子中高生よりも、税金で守りたい新聞社がある。そんな教育者を野放しにしている大分マスメディアはブレません。
さすがです。(アイロニーですよ)
片野坂監督が残したグッドルーザーの価値
3つの2021年語っておきたい不条理な社会の敗者であるグッドルーザーを紹介しました。
過去に事例があった抽選方式の全国切符。無責任な大人のなかで自分を貫いた夢が絶たれた若者。都合よく変遷する人権意識のなか、責任を受け止めた女性候補者。
なにも片野坂監督が語るグッドルーザーは、セクハラスポンサーがオフィシャルパートナーである大分トリニータだけではない2021年の大分です。
あなたも知っているグッドルーザー。
人間は勝ち続けることはできません。負けたとき、失敗したときにこそ、人間としての真価が問われます。
大分東明高校・渡辺一平さん・高橋まいこさんは、グッドルーザーでした。
大分の伝統的poor winnerよりも、僕が想う大分で称えたいグッドルーザーです。