
前職衆議院議員、吉良州司氏。当選7回のベテランともいえ、商社出身・外務副大臣経験者という経歴から、「実務能力が高い」「無所属議員としてしがらみのない正論を言う政治家」という期待を長く集めてきました。
しかし彼が日々発信しているブログやメルマガ、そして議事録を丁寧に読み解いていくと、その主張が今の社会の空気や、私たちが日々感じている生活の苦しさとは、どこか大きくずれてしまっていることに気づかされます。
「長く当選しているから」「なんとなく良さそうだから」
そんな理由で選び続けてきた結果が、今の私たちの生活にどう影響しているのか?一度立ち止まることをおすすめします。
今回は公開資料に基づき、吉良氏の政策姿勢に対してどうしても拭えない「4つの疑問」を皆さんと共有し、吉良州司氏がなぜ政治家として不適格なのかを、一緒に考えていただきたいです。
吉良州司氏の労働観への疑問 その基準は今の時代とそぐわない
吉良氏は公式サイトにて、22年前に執筆した論考を「今の時代にも充分当てはまる」として再掲しています。そこには、働く私たちにとって少し耳を疑うような言葉が含まれていました。
「努力を怠る人にまで毎年の賃金上昇を認める必要があるでしょうか?」
成果主義を推奨する厳しい言葉のようにも聞こえます。しかしこの考え方を今の日本にそのまま当てはめることは、国会議員候補者として非常に危険です。
現代の法律や社会のルールにおいて、賃金はあくまで「働いたこと」への対価であり、経営者が主観的に決める「努力」への対価ではありません。
もし「努力不足」という曖昧な理由で賃上げが見送られることが当たり前になったら。客観的な成果を出しているのに評価されなかったり、物価が上がっているのに「もっと頑張れ」と言われて賃金が据え置かれたりする労働環境になります。
20年以上前の価値観を「今も当てはまる」として自画自賛する姿勢は、働く人々の権利を守るべき今の時代の政治家としてのアップデートが足りないと感じました。
特に連合大分から支持される候補者とは思えない主張です。
【根拠資料】
- 記事タイトル: 『22年前に執筆した「失われた10年とは何なのか」』
- 公開日: 2025年2月3日(再掲)
- 事実: 2003年の論考を「今の時代にも充分当てはまる」と肯定し、全文掲載。「努力を怠る人にまで毎年の賃金上昇を認める必要があるでしょうか?」と記述。
吉良州司氏への外交の疑問 異論の国民を突き放す姿勢について
ウクライナ情勢について、吉良氏は一貫して「早期停戦」を訴えています。その条件として「クリミアや東部占領地域のロシアへの割譲(あるいは実効支配の黙認)」を挙げています。
戦争を早く終わらせたいという思いは理解できます。しかし「力で国境を変えること」を認めてしまうこの主張は、将来日本が同じような危機に直面したとき、私たちはそれを受け入れることができるでしょうか?
そして何より気にかかるのは、この独自の主張に対して異論を唱える人々へ向けられた、彼の言葉です。
「だったら、あなた方がウクライナに行って正義を叫び、場合によっては銃を取ってロシア軍の侵攻を止めてください」
自分とは違う意見を持つ国民に対して、「文句があるなら戦場に行け」と言い放つ。これは言葉で議論を尽くすべき政治家が、決して口にしてはいけない言葉なはず。
安全な場所から自説を唱える一方で、懸命に異論を唱える人々をこれほど強く突き放す姿勢に、国民の命や安全を預かる政治家としての「包容力」や「責任感」を見出すことは、私には難しいように思えます。
もうひとつ加えておくなら、戦争を忌み嫌う立憲民主党や社民党の大分県連が、国政選挙で吉良氏と共にしていた矛盾もしっかりと記憶しておかなければならない大分の問題点です。
特に中道改革連合の方々は、ちゃんと認識してほしいです。
【根拠資料】
- 記事タイトル: 『ウクライナへのロシア侵攻から3年 停戦条件について考える その1』ほか
- 公開日: 2025年2月23日、24日
- 事実: 停戦条件案として占領地域の割譲を提示。また、批判者に対し「だったら、あなた方がウクライナに行って正義を叫び、場合によっては銃を取ってロシア軍の侵攻を止めてください」と記述。
吉良州司氏の経済政策への疑問 これが生活者主権の政策ですか?
「生活者主権」を掲げる吉良氏ですが、その経済政策を見ると、「本当に困っている人」の顔が見えているのか、不安になります。
まず彼は、金利の引き上げを強く推奨しています。
その理由として「金利を上げれば円安が是正される」という元商社マンとしてちょっと信じられない主張もあるのですが、その一つに「高齢者層が保有する多くの金融資産から金利収入が増えれば、消費が活発になるから」というものです。
確かに資産を持つ方々には朗報でしょう。しかしこれから家を買う子育て世代や、借入金で必死に経営している中小企業にとって金利の上昇は死活問題です。
さらに消費税減税や給付金に対する姿勢も気になります。
彼は他党が掲げるこれらの支援策を、「政府が国民に恩を売る政治」や「財政ポピュリズム」と呼び、冷ややかな視線を向けています。
物価高にあえぐ私たちにとって、減税や給付は明日の生活を守るための切実な願いです。それを「恩売り」と切り捨て、「金利を上げて資産を持つ人を潤せばいい」とする主張。これが本当に「将来世代優先」の政治なのでしょうか?
彼の言う「生活者」の中に、資産を持たずに懸命に働く私たち現役世代や若者たちは含まれていません。もしこのまま彼を選び続ければ、私たちの生活はいつまでたっても楽になることはありません。
そんな危機感を、もう少し強く持つことをおすすめします。あまりにも吉良氏の偏った主張を信じている大分1区の有権者が多いです。
ここまでくれば、学問は必要なく、宗教の世界にも見えます。
【根拠資料】
- 記事タイトル: 『高市早苗自民党総裁誕生に思う』
- 公開日: 2025年10月6日
- 事実: 「金利を上げて一番可処分所得が増えるのが高齢者世帯」と主張。また減税や給付を「恩を売る政策のオンパレード」と批判。
吉良州司氏の政治力への疑問 政策を実現する気はまったくない
政治家に求められるのは、立派な理想を語ることだけではありません。その理想を実現するために、周りと協力し、法案を通し、現実を変えていく「力」が必要です。
しかし吉良氏の最近の活動を見ると、その力が十分に発揮されているのか疑問が残ります。
2024年の首班指名選挙では、他党派と統一会派を結成したものの、方針の違いから直後に解散してしまいました。吉良氏自身、この出来事を「成田空港離婚」(新婚旅行に向かう途中で離婚したようなもの)と自嘲気味に表現していますが、有権者からすれば「また主権者が望む政策実現から遠のいた」お別れでした。
どれほど正しいことを言っていても、議会の中で孤立し、協力者を作れなければ、私たちの生活を良くする法律も予算も作ることはできません。正論を言うだけなら政治家でなくても構わないはず。
7期という長い期間、彼に託してきた一票が本当に「形」となって私たちに返ってきているのか?冷静に見つめ直す時期に来ているのではないでしょうか。
まったく実績がないまま、8期目を目指そうとしているのが吉良州司氏です。
【根拠資料】
- 記事タイトル: 『高市早苗新総理誕生、および、企業団体献金禁止を議員定数削減にすり替える維新提案の欺瞞について』、『特別国会 首班指名選挙。84票の無効票の背景』
- 公開日: 2025年10月21日、2024年11月13日
- 事実: 会派結成直後の解散を「成田空港離婚」と表現。首班指名での対応の混乱について記述。
2026衆院選大分1区は吉良州司氏に後悔しない選択を
吉良州司氏の言葉には一貫性があります。しかしその一貫性が「20年前の成功体験」や「特定の世代・層の利益」に向いてしまっているとしたら、今の私たちが抱える苦しみは解消されません。
- 現代の感覚とズレを感じる労働観
- 異論を「戦場に行け」と突き放す外交姿勢
- 資産を持たない層に厳しい経済論
- 理想はあっても現実を変える仲間がいない政治状況
そしてもう一つ冷静に見つめるべき事実があります。
それは野党になってからのここ10年以上、彼に目に見える「実績」がまったくない点です。
無所属議員として具体的な成果を残せず、現実を動かす仕事をしていない政治家が、果たして彼自身が掲げる「将来世代優先」の政治家と言えるのでしょうか?
大分1区の親愛なる有権者の皆様。
「ベテランだから」「知っている名前だから」という理由だけで選び続けても、私たちの生活が劇的に良くなることは、残念ながら絶対に訪れることはありません。
次の選挙では、誰が本当に「今の私たちの生活」を見てくれているのか?誰になら私たちの未来を安心して託せるのか?
この疑問に対する答えにすらなっていないのが、吉良州司氏です。対して他の候補者にはその答えは明確にあります。反自民の有権者であっても、その受け皿がしっかりあることに気付いていただきたい。
国会でまったく実績がない吉良州司氏で後悔をする前に、一度じっくりと考えなければなりません。
2026衆院選は、大分1区の大きな分岐点だと感じます。
みなさんこんにちは、上野嬢と申します。(大分論壇さんが吉良さんの性的スキャンダルにかけてつけたかどうか知りません。「【丞】と【嬢】をかけた」とは言っていましたが、わたしは信じていません。)
吉良州司さんのご出身校とは、かねてより何かとライバル視される関係にあり、正直少しうんざりしていた高校(最近私服登校が許可された)の出身です。
最近の吉良州司さんの国会議員としてまた言論人としての酷すぎる発言や姿勢に、国内でも大分でも十分な反論が見られないことに疑問を感じていました。
そのような中で、大分論壇さんからお声がけをいただき、執筆させていただくことになりました。
あくまでこれは「反論」であり、吉良さんのように「すべて自分が正しい」と主張するものではありません。
あくまで学術的な一般論として、意見を述べさせていただきます。
吉良さんの学術的には受け入れることができない主張を正確に理解できず、なんとなく賛同しなんとなくわかってつもりになる支持者の方々に。
また「吉良さんは何を言っているのかよく分からない」と感じておられる方々にも届くように、できるだけ分かりやすく丁寧に反論をまとめていきたいと思います。
なお、ここでは吉良さんの性的スキャンダルについて、女性の立場から直接批判することは控えます。
ただし10年間も吉良州司さんの性犯罪や不倫疑惑の説明責任が果たされないままという現状、そして吉良さんの国会議員としての素質や資質に目を背けてきた大分合同新聞のkawainfoセクハラ事案がなかったことにされていることは、女性としてやはり見過ごせない大分県の羞恥な問題です。
この点については、本家の大分論壇さんにお任せしつつ、私はあくまでも酷すぎる吉良さんの主張に対して、両論併記の役割を担いながら反論するだけです。
どうぞよろしくお願いいたします。


