豊後企画大分駄原球技場のこけら落としと大分舞鶴33連覇

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大分舞鶴と腹が立つほど“いっつも”比較されている高校に通っていた僕ら夫婦と舞鶴出身の同級生女子と大分県高校ラグビー決勝戦を見に行きました。僕はジャイアントキリングが好きですので、希望は舞鶴の33連覇阻止。

東明が逆転した時は歴史の目撃者になれると興奮したものです。しかしそうはさせなかった。大分の絶対王者・大分舞鶴の意地。「ここだけは譲らない」その気迫が逆転を生みました。

舞鶴出身の同級生女子が大分に一時的に帰ってきたことから、妻ちゃんが企画した観戦。「女子は制服だから久しぶりに舞鶴の制服を見て大分を感じてもらおう」という謎企画。

彼女は在学中も、僕らが生まれていない時代から歴史を刻んでいる舞鶴ラグビーにまったく興味がなく、観戦も乗り気ではありませんでした。そんな彼女もなんだか嬉しそうで、市営陸上競技場に来るときと帰るときの足取りがまったく違っていました。

僕は脚フェチなのでわかります。

舞鶴なんて大嫌いな彼女にも舞鶴イズムがあるのでしょう。僕は高校にプライドなんてまったく持っていませんが、それに触れられるのは少し嫉妬しました。

興味がない人間に興味を持たせる。これほど難しいものはないのですが、白熱した試合を演じた舞鶴・東明両校の選手はそれを成し遂げた。

逆転したときは舞鶴ラグビーOBがピッチに集結していたのではないか?生霊集結みたいなことを書きたくなるくらい凄まじい迫力でした。東明から見れば、もしかしたら大分における歴史の主役になっていた試合でもあります。

そんな名試合の視点から、豊後企画大分駄原球技場のこけら落としを考えます。

豊後企画大分駄原球技場のこけら落としが決勝の構想

7人制ラグビーの国際試合が豊後企画大分駄原球技場のこけら落としとなりましたが、高校ラグビー大分県代表の決勝戦でも良かったのではないかと思うのです。

700人の収容人数とアクセス環境に課題がある。決勝戦は両校の関係者で溢れていましたので、こけら落としであれば混雑したでしょう。それでも若い世代が主役になれる大分にしたいのであれば、高校生が主役でもこけら落としとして役不足ではなかった。

結果論ですが、それほど舞鶴VS東明戦は素晴らしい試合でした。

W杯後に描く大分ラグビーの青写真

初めて知ったのですが、県内ラグビーの聖地が旦野原だったとは知りませんでした。卑弥呼が宇佐出身説があるくらいの衝撃です。僕の感覚としては、大分ラグビーの聖地といえば市営陸上競技場。

ラグビーの聖地であるなら、これから旦野原で決勝をする方向性を持ってほしかった。高校サッカー決勝が大分銀行ドームで行えるように、高校ラグビーは旦野原を目指すのも面白い県内スポーツの構想。

ラグビーの聖地を県民に周知させるのであれば、高校ラグビー決勝をこけら落としにする企画は十分役割を果たしたでしょう。だからこそ聖地にするのであれば、高校ラグビーの決勝戦レベルなら収容できる球技場計画があっても良かったと思います。

ラグビーW杯の機運が高まらないのが県の懸念材料になっています。このような構想がないことが、その誘因になっているような気すらしてきます。大分で愛される競技にする覚悟の熱量が行政から感じられない。

ネーミングライツを取得した豊後企画集団が悪いわけではありませんが、「豊後企画」としてみるとラグビーW杯が負の遺産になるようなこけら落としの国際親善試合のようにも見えてきます。つまり大分ラグビーの青写真はモノクロ。

何のためのW杯だったのか?ここは重要な視点です。大分トリニーターは紆余曲折ありましたが、大分で根付くことになりました。それに関与したのはサッカーW杯です。

県の不可解なネーミングライツ問題もありますが、W杯が開催されたことであのスタジアムがトリニータの聖地になり、大分で行われる定期的なイベントで確かな結果を出す娯楽として成立しています。

ではラグビーW杯はどうなのか?現大分銀行スタジアムでW杯は開催され、旦野原がラグビーの聖地と言われてもピンと来ない。ラグビー玄人が聖地化を主張しても、W杯開催する地としてはこの現状は物足りません。聖地化したいのであれば若い世代の力を借りるのが手っ取り早いですが、それが出来なかった。

県ラグビーの聖地化を別の視点から構想するなら、現在ある施設から活用する視点もあったのに「とある世界的イベントには箱物」の規定路線に突っ走った大分行政があります。

IOCは五輪開催に予算縮小を本気で考えるようになりました。これが今後トレンドになるのでしょうが、その路線を捨てた大分県があることを忘れてはいけません。

そんな風にみればラグビーW杯は、県行政もっと言えば広瀬知事の実績作りのように見えてきます。大分ラグビーの青写真がモノクロに見える理由って、ここにあるような気がするのです。「主役は県民」の構想がごっそり抜けています。

昭和から引き継がれ平成の時代を守り続けた大分舞鶴ラグビー部。その歴史に挑む高校が出てくることが健全な県スポーツです。そして強豪県になる必然の方式。それは大分のラグビー人口を増やすことにも効力を持つでしょう。

決勝戦を見る限りでは、大分ラグビーの青写真を単一の色で描くには惜しい。大分の若い世代を主役にすることで、色彩は増えてくると感じます

同時に大分ラグビーの青写真をモノクロにしている正体について考えなければいけません。

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