おんせん県おおいたのシンフロから見る大分県の反省できない姿勢

おんせん県おおいたをPRする県制作動画が人気を集めている。大変良くできた動画であり、大分合同新聞いわく全国で話題沸騰のようだ。ネットでもこの動画を、どちらかといえば称賛する声が上がっており、PRとしては成功と言えるだろう。それでも僕は大分にゆかりもない人たちである全国の人が「さすが大分」という声を聞いたことがない。グンマーやうどん県の人気に比べると、負けていると大分県民である僕は自負している。

温泉のなかでシンクロをするという動画。当然“そのような声”があがるだろう。このような指摘をすることに、大人気ないというのはちょっと違うと思う。動画にも注意書きがされているが、「大分は温泉で騒いでもいいけん」を容認するのであれば、どんどんやるべきだろうが、それが受け入れられるとは思えない。指摘されるべき動画でもある。

実際インパクトだけを狙った動画に苦言が観光関係者から出ている。マナーを守ることの重要性、そしておんせん県おおいたで観光客が体験できることを動画にした方が良いという声は当然だろう。もちろんシンフロは県内の温泉地で演技を行っているが“ついで感の温泉紹介”が半端なく、演技と動画の演出が優れていることだけがよくわかった動画になっている。実際、話題になっているのは、おんせん県おおいたが制作した映像であり、温泉ではないというのがつらい。

そういえば似たような県の失態があった。ゴームリー像を忘れてはいけない。この時も「人を呼び込んで芸術というものに触れることができれば成功」という安易な考えが県にはあった。僧侶の修行の場に立てられたことに、僧侶らが苦言を呈したが、僧侶らは僧侶らしく自ら引いて場を収めてくれた。当事者が苦言を呈しているけれど話題になればいいというのは、大分県はいい加減卒業しなければならない。

こんなことはありえないと思うが、「騒いでも良い温泉やけんおんせん県おおいた」というイメージが先行すると、困るのは観光関係者になる。観光関係者からこのような苦言が出る動画が、成功といっていいのか疑問に感じる。外国観光客を呼び込みたいおんせん県おおいたが、今行ってほしいのは、温泉のマナー動画でもあるだろう。

動画のなかで演者が放つ水しぶきが老人に掛かるが、それが正しい温泉のあり方ではないはず。これを演出に取り込むことを許すのがおんせん県おおいたというのは、温泉プライドとしていささか情けなさを感じる。うどん県に負けているものはこのようなプライドだと僕は思う。取り組むマナー問題は山積みであるのは、東アジア観光客から認識できていると思うのだが・・・。また外国人観光客を呼び込みたいのであれば、刺青いわゆるタトゥー問題にも本格的に取り組む必要がある。

県によると動画2作目も公開予定のようだ。温泉以外の魅力もPRしている動画に仕上がっているとのこと。インパクトばかりに力を入れるのではなく、中身でそろそろ勝負するのも、おんせん県の住民として県に期待したい。それだけのポテンシャルは持っているのだから。

大分言論
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