九州1人区から唯一民進党当選者を出した大分から蓮舫議員にエールを送る

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「人に投資する」と蓮舫議員は言った。僕はこの政策はアベノミクスよりも正しいと感じる。その前にこの話をしておきたい。

円高や英EU離脱を背景にGPIF年金積立金管理運用独立行政法人の評価損が5.2兆円となり、野党の燃料になるニュースが流れてきた。ただこれ勘違いしてほしくないことがある。アベノミクスいけいけの14年10月に運用改革案が認可され、運用比率を大幅に増やした。損失は14年10月運用改革後からの収益がなくなったことになる。印象操作としてアベノミクスが年金積立金をすべて溶かしたイメージをマスメディアが植え付けているが、この点は見誤ってはいけない。あくまでも調子に乗ったアベノミクス運用改革後の収益を溶かしたことになる。

そこで問題になるのが「年金の運用として正しい運用比率だったのか?」。この点から見れば、安倍政権の責任。誰もリスクを負わない状況での運用であれば、こうなるのはわかっていたこと。ただ運用改革をしたアベノミクスだけの責任になるのかというと、そうではなく今までこのリスクを負う運用方法にいちゃもんを付ける時期があったことを忘れてはならない。

GPIFは08年のリーマンショックに大幅に損失した。09年に旧民主党政権が始まったが、ここでも運用方法としてリスクを負うよりも減らさない運用方法に転換することはできなかった。運用改革はアベノミクスの恩恵を得られる、円安進行に追い風になると信じられていたが、世界情勢には抗えないことを証明した損失となった。

今回の損失は安倍政権の責任になるだろうが、リーマンショックを経験したことがあるのに、年金の運用方法に待ったを掛けることができる政治家がいないことが、改めて今回明らかになった。旧民主党がしてくれなかった、再び自民党に政権が戻っても変わらなかった事実がここにある。単純に与党批判しても意味がないことがわかるだろう。「誰がなっても同じ」という一番避けなければならない政治的なアイロニーがここに生まれる。民進党が躍進する舞台はたくさんあるのだが、チャンスを逃し続けているのは昔から変わっていないようだ。

蓮舫議員の政策は正しいという話に戻す。景気が良くならないと口を揃えているが、僕が思う景気が良いというのは、国民それぞれに生産性があるのかどうかだと感じる。要するにお金を生み出す能力があるのか?そのために何をしなければならないのかというと、やはり教育や人材育成になる。アベノミクスが旧民主党時代からの復興に貢献したのは事実だが、残念ながら国民それぞれがお金を生み出す能力を底上げすることはできない。アベノミクスであっても世界情勢には抗えず、限界が見え始めている。だからこそ、蓮舫議員が言う「人に投資する」政策は正しいと感じる。時間は掛かるが、未来を見据えるなら教育や人材に力を入れるべきだ。

しかしながら、民進党や蓮舫議員にこれからの日本を任せることができるのか?というとまったく別の話になる。財源についても説明をしないし、投資するビジョンを蓮舫議員は示してくれない。SEALDsのようなグループにも大切な税金を投資できるのかどうか、この点も知りたかった。彼女らは夢を国民に与える天才である。

これは旧民主党が国民を騙して政権奪取したときとまったく同じ。彼女らはあの苦汁からまったく成長しない。むしろどんどん悪くなっていく。彼女らは反対だけではないというのが、明確なビジョンがなければそれを対案とは言わない。特に民進党には気を付けなければならないことを多くの国民はすでに知っている。「民進党には信頼がない」と蓮舫議員は言ったが、国民に信頼してもらうために何をすべきか?何を求められているのか?を彼女らはわかっていないし、ここにこそ民進党のセンスが枯渇していることがわかる。

向上を目指す原則がある。切磋琢磨して互いに刺激し合いながら、良い案は生まれる。今の日本はどうだろうか?野党4党は揚げ足ばかりで、マスメディアはそれに乗っかり、自分たちを支援する中身がないパフォーマンスだけのグループの意見しか聞かず、民進党はそれに気持ちが良くなる。そして最終的に国民にそっぽを向かれ選挙で敗北した。しかしそれでも大分では勝てる。全国でNOを突き付けられても、それが通用するのが大分でもある。

この状態の民進党を評価する大分が正しいのかどうかはさておき、いま民進党が躍進するために大切なのは、揚げ足取りをやめて明確なビジョンを国民に示し、パフォーマンスではなく政策論争をすること。自民党との明らかな違いはここにある。マスメディアが是正しても構わない民進党のポイントであるのだが、彼らは反権力のスタンスしか持っていないので、まともな政策論争をさせない日本になってしまった。野党4党をおかしくしてしまったのは、マスメディアの責任でもあるのだ。

まともな野党がいなければ、日本はダメになる。女性のリーダーが生まれる世界。蓮舫議員もその一人になるかもしれないが、今のままではまだ安倍政権を脅かす存在ではないだろう。つまらない男である岡田代表と同じかそれ以下だ。民進党の代表になる者は、民進党のパフォーマンス集団の淘汰から始めてほしい。そうすればおのずと政策論争ができる人材が残るはずだ。

そうなると「代表もいなくなるのが民進党」でないことを願っている。

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