まったくビジョンが見えてこない致命的な大分市議会選

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「まるで5人の落選枠に落ちないための就職活動をしているみたい」。往来する選挙カーから溢れんばかりのお願いをする候補者たちを見て、そんな風に感じました。候補者がどうしたいのか?どんな大分市にしたいのか?そのビジョンがまったく見えてきません。盛り上がっているのは候補者とその仲間たちくらいなものです。主役である有権者の僕らは、どこかに置き去りにされたような気分になっちゃいます。

指原さんでも投票率を上げることができなかった大分市

前回の啓発ポスターで大分市観光大使の指原さんが起用されましたが、それでも投票率は過去最低。物珍しさも通用しないほど市議会、いやそもそも選挙に冷めていたのも原因としてあげられるでしょうが、そのような結果があったにも関わらず選管も候補者もそしてマスメディアも、なんとかしようとする気がなかったのが、今回の大分市議選でもあります。

見えてこない候補者のビジョン

指原さんを使っても投票率が上がらないのであれば、普通であればなんとかして歩み寄ろうと考えるのですが・・・。僕が選管やマスメディアであれば、選挙ポスターに対して候補者にいちゃもんをつけます。

「わかりやすくどんな大分市にしたいのか?」を具体的なキーワードを用いて書いてほしい。

たとえば共産党の候補者が書いているように「中学生まで医療費無料」など具体的かつポスターに入るわかりやすい主張です。スポーツで元気にしたい、元気な大分市など言ってもそのビジョンが見えてこない。わかりにくいのが盛り上がらない大きな要因でしょう。今回のポスターをみて、「何のための主張なんだよ」と僕はがっかりしました。

保育園問題は早急の大分市の課題

いまからでも遅くない大分市の問題点を上げてみましょう。二元代表制であることで佐藤大分市長の評価も争点になりますが、これもよくわからない。中央の賑わい創出などマスメディアは争点にあげていましたが、中央通り歩道拡幅計画の失敗により執行部・議会に期待できないのは明らかであり、これも問題でしょう。

しかしもっとわかりやすい問題があります。早急の課題を上げるとするなら保育園問題です。過去に書いたことでいくつか反響をいただきましたが、大分市は全国ワースト8位の待機児童自治体です。これこそ語ってほしいのですが、なかなか力のこもった声を発しないのも候補者です。ここにこそ盛り上がらない原因である、僕ら主役である有権者との乖離を感じます。

目標通りにいけば待機児童は解決できるなんておっしゃるでしょうが、実際14年は待機児童2桁から、15年は3桁に増え増加数は全国1位、そして16年は全国ワーストランキングイン。明らかな自治体の怠慢が待機児童を増やしました。

待機児童の問題が全国的に明らかになり、統計の精度が高くなったこともその要因にあげられるでしょうが、求めるのは恒久化した制度。保育士の確保も大きな課題です。子供を預けて働くことができるようになれば、家庭への収入が増え、それは市に集まる県の経済を支えることも期待できます。どこかで何かが繋がっている視点を持ちましょう。だからこそ大分市は無視できない課題なのです。

候補者は有権者に歩み寄ろう

本来であれば、候補者の方から主役である有権者との気持ちの乖離が生じていることに対して「まずい」という意識を持ってほしいのですが、舐められているんでしょうか?(笑)とりあえず候補者が有権者に投票したいと思わせる発言をこの2日間で行ってください。

候補者が変わらなければ、有権者も動きません。あと2日、具体的な大分市のビジョンを明確に訴えてください。「元気とか、ハツラツ」とか、うるせーから具体的なキーワードを用いて大分市民に訴えてください。

わかんない選挙初心者さんへ

僕らは大分合同新聞ではありません。社会規範に変化を求めるには、その代替案が必要です。それが変化する大原則です。代替案もないまま批判することを、無責任で偽善であることと有権者は自覚し、政治家に求めなければなりません。そんな自覚がないのは、大分合同新聞の論説・東西南北だけで十分です。そうはいっても僕ら有権者には生活がある。恋に、勉強に、仕事に、育児に、介護に、趣味に、忙しいでしょう。

一般人にそんな余裕などありません。それを補ってくれるのも市議会議員です。具体的な街が変化する案を精査して僕らの街に落としてくれます。こんな風にして社会は補い合い、成り立っていきます。よって投票に行かなければ何も変わりません。

もし具体的なキーワードを用いて訴えてくる候補者を見掛けたら、その人に投票するのも今回はアリです。そのあとはじっくりとその人の言動を見つめてください。そうすることで選挙というものが見えてきて、その面白さがわかってくるはずです。そんな関心は、より住みやすい大分市、または県、そして国へと派生することになるでしょう。

関心を持てばひとりくらい見つけることができるはずです。その関心が今後の市や県そして国の在り方に影響する主権者教育と考えれば、今回の1票も有意義な投票になると、僕は考えます。

「大分市議選」という“その関心”があれば、きっと投票できるはずです。

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