民進党吉良州司先生の前原支持表明で次の衆院選に想うこと

民進党代表選挙は前原誠司候補を支持します | 吉良からのメッセージ | 吉良州司

僕の生活圏ではないのですが訳があって朝、大道付近でランニングをしていると、吉良先生の事務所から蓮舫代表のポスターが剥がされていました。ぜひともそれを剥がすとき僕を呼んでほしかった。「らめええええ(だめえええ)」と叫びながら、吉良先生の事務職員が剥がそうとする蓮舫ポスターにしがみついてでも止めたかった。蓮舫さんじゃなきゃ民進党を潰すことができない。

それほど民進党の息をとめたい僕です。

今回枝野さんが代表になることになればただの延命。前原さんが代表になれば民進党終わりの始まりだと感じています。そのスタンスから見ると吉良先生のメッセージは素晴らしかった。これだけで6つほど記事書きたいくらい感動しています。

将来世代最優先、生活者優先、人財と民間企業による力強い経済は、前からの民進党のスタンスであり間違っていませんが、安全保障について自民党と対立する必要がないという点は今までの民進党との明らかな違いです。最もこの党に欠けていた点を修正しようとしているのが前原さんであり、その支持界隈であることは明らか。

BUZZFEEDで前原さんの記事が掲載されており、そこで「保守が社会保障を語る理由」なんてタイトルになっていましたが、いまのマスメディアの質に代表されるくらい酷過ぎるほどくだらないレッテルです。国防を語れない政党が政権狙っちゃダメなんです。大分大学の人権派が書いているのかと思うくらいびっくりしました。でも前原さんや支持する吉良先生も安全保障をしっかりと語り、将来世代・生活者優先を訴えました。民進党が国政を担う政党になりたいのであれば、絶対に無視できない点である安全保障に思いっきり踏み込んだことは評価するべきです。

自民党を「現世ご利益政党」と揶揄し、民進党を「将来世代を最優先する政党」と、わかりやすい対立軸を吉良先生は持ち出しましたが、そうであれば「加計問題」も民進党の玉木議員と元官僚による既得権で揉めている構図。新生民進党になるのであれば「意味がないことで貴重な国会の時間を無駄にするな」と発言するべきです。大局的にみれば既得権の争いが選挙である前提を無視しているから、こんなくだらない問題が生まれてしまいます。

そこまで既得権にこだわるのであれば、僕はこんな見方を吉良先生、もしくはその支持者たちに提示します。

実際、吉良先生も既得権によってデリヘル事件は大分で封印されました。権力の監視機関の名のもとで稚拙な社説を繰り広げる大分合同新聞を代表するマスメディアは、その対立軸の保護に走る傾向があります。見方によっては、権力の監視機関という既得権によって、野党吉良先生のデリヘル事件は大分で封印された。

自民党が「既得権益者によって支持されている」と主張するのであれば、吉良先生こそ、その既得権の慈悲を受けるのではなく、大分一区に自身の言葉で釈明をするべきだ。そうしなければ既得権益者保護の自民党批判なんて的外れで、まったく響きません。こういうところが民進党は嫌われているのです。

国民から「民進党が変わった」と感じてほしいのであれば、まずこのような点も改善しなければいけません。何度も言いますが、本気で国を任せることができる議員と、自民党との対立軸を明確にしたいワイドショー議員の分別は必須です。民進党の再生はここから始まることを忘れてはいけません。たとえ前原さんが代表になったとしても、ここから逃げてしまえば民進党が支持されることは絶対にないでしょう。

社会保障に関して消費税増税に賛成の立場である吉良先生。これは国民同士が痛みを分かち合い、支え合う必要があることの表れであり、国民が眉を顰める問題に語り続けることから逃げない姿勢は評価したい。ただ増税延期の背景としてドイツ連邦銀行破綻の危機、そしてイギリスEU離脱の社会情勢があり、どこの先進国も経済危機の発端になりたくなかった。そこで政治決断をしたのが安倍首相です。国民が支え合う政策としての財源確保の概念は安倍首相も同じであり、民進党と共通しています(僕は増税反対です)。だから選挙のためのパフォーマンスなんていう大分合同新聞の嘆かわしい稚拙な批判に乗らず、政治決断の評価から民進党は逃げてはいけません。危機管理も語ることができなかった民進党を、国民は忘れていませんよ。

社会保障は次世代ばかり注目をしますが、その次世代と呼ばれた子供たちもあと50~70年もすれば年金生活に入るのです。抜かりない全世代を対象にした社会保障が必要です。これこそ社会保障の定義です。「選挙権を持つ世代が多い年寄りのために優遇している自民党」なんていうシールズレベルの大分合同新聞のような稚拙な論調に民進党は付き合うべきではありません。ここにも踏む込んでほしい。

そうすれば選挙勝利の方程式である無党派層は、ぐっと民進党にバイアスが掛かると思います。いい顔ばかりせず、ここにも力を入れるべきです。実現できる政策を持ち出せば、民進党の大きな武器になるでしょう。

また面白い点がありました。何度もやり直せる社会。吉良先生もまったく弁解しないデリヘル事件で失敗をしています。安倍首相も1度失敗して、民主党から引き継いだ絶望的な日本を立ち直らせました。きっと蓮舫さんにもチャンスが訪れるかもしれません。大嫌いですが、這い上がるべきです。やり直せる社会を議員が諦めてはいけません。たとえ矛盾や無茶を孕んでいる主張だとしても、語り続けなけばいけません。僕らの代弁者なのですから、夢を語るのをやめないでください。

このような点からみて、少し民進党が変わりそうな予感がします。新生民進党として自民党と政策論争ができ、マスメディアに媚を売らないので国民のための国会をしてくれるのであれば、次回の衆院選、僕は吉良先生応援しちゃいますよ。

多少物足りないこともあり、デリヘル事件が引っ掛かりますが、それでも僕は吉良先生による前原支持表明の主張に感動しました。理路整然と訴えることができる議員が大分に少ないなか、失ってはいけない議員のひとりです。がんばってほしい。

大分言論
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