大分大学理工学部姫野由香助教の大分市中心部への愛に感心した

知る人ぞ知る人物が姫野由香さん。大分市中心市街地の再生に取り組み、度々マスメディアでも取り上げられる笑顔が素敵な女性で、大分のおじさんに人気があることでも有名です。僕も綺麗なお姉さんだと感じています。姫野さんは、もう15年以上中心部の再生に取り組んでいるようです。よく言われる街の「活性化」ではなく、新しい価値を見出す「再生」の研究を行っています。

そんな姫野さんですが、一時期逆風にもまれることもありました。箱物行政を代表するような大分駅ビルができ、中心部には人が集まりました。それで一気に風向きが変わり、「彼女は何の研究をしているのか?」という厳しい意見も僕の耳に入ったことがあります。

しかしそれは表面上しか見ていない意見。中心市街地を細分化することによって、駅ビルだけでは中心部の隅々に「にぎわい」をもたらすことができていないことを確実に可視化できます。よって姫野さんの研究テーマの方向性は間違っていません。実際、姫野さんが大分合同新聞に寄稿した「灯」で自身の研究を正当化しています。

福井駅前ではタワーマンションと商業施設の再開発によって人が集まった。従来型の「にぎわい」はすべてこのビルで完結した。しかし一歩外に出ると空き店舗が目立ち、行きかう人々もまばら。それでも空き地を利用し、街の新しい価値を見出そうとしている市民の挑戦を伝えています。

再生で最も手頃な方程式は、箱物をつくること。しかしその成功方程式は見栄えだけであり、にぎわいは行き届いていないことは福井の事例、または大分からも明らかです。その方程式に隠れた苦労や失敗にこそヒントがある。「失敗に学ぶ」ことを姫野さんを説いています。僕もその方向性は間違っていないと感じます。

大分中心部では20数億円で民間が所有していた土地を市と県が購入し、公園化によってにぎわいを創出しようとしています。ラグビーW杯といった名目はあるものの、その後のビジョンがまったく示されていません。これは中央通り歩道拡幅工事でも同じであり、同様の方向性を失わせる事業でもあります。中央通りではマスメディアが一方的に市議会を通り越して前市長の責任にしましたが、今回は市議会も頑張っているようなので、この点は評価しておきましょう。

ひとつ言えることは、大分は魔女狩りをする気質があります。大分トリニータの凋落にしても、溝畑さんを完全にスケープゴートにしました。県庁や地銀の動きなど見てみると、ここでも魔女狩りをした形跡がしっかりと残っています。広瀬県政がサッカーにおける公共・公益性の可能性に気付くのが遅かった、そして専門的な知識が欠けていたことがトリニータ凋落の大きな要因。またサッカーを知らない大分合同新聞をはじめとする大分マスメディアも、県と一緒になって魔女狩りをしたことを僕らは忘れてはいけません。

今回の公園化も公共性を持つ事業になりますが、大分合同新聞は「市民や県民が見えないところで進めている」と批判しています。仮に失敗するようなことになれば、スケープゴートを今回も探すことになるでしょう。姫野さんが説く「失敗」について、大分県の公共事業はまったく学ばず、同じことを繰り返そうとしています。それは県だけではなく、大分マスメディアも同じです。大分トリニータや中央通り歩道拡幅工事も明確なビジョンを失ったことによって、失敗をしたことを忘れてはいけません。求めるべきものは、「どんな大分にし、この公園がどんな役割を担うのか?」です。

大きな事業となった駅前開発に大分大学の教授も参加していることから、中央通りに関しても見通しの失敗もあるでしょう。それを助教として肌で感じているはずです。だからこその大分市中心部への想いになることから、今後姫野さんの発言にも注目しておくと良いでしょう。根本的な再生という解決策は、地域による運動しかない。再生の期待値コントロールがなかなか見えない研究になることから、もっと長い目で大分は姫野助教を支えるべきだと感じます。

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