国民民主党大分1区吉良州司先生の米朝首脳会談への意見に反発する

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大分1区国民民主党吉良州司先生が「米朝首脳会談に思う」と題してメルマガで意見を述べました。

中間選挙に向けたパフォーマンスを伴う薄っぺらい会談だった。北朝鮮が自分たちの都合の良い非核化合意をしようとしている。今まで約束を反故にしてきた非人道国家。その首謀者である金正恩を迎合するなんて許せない。

いろんなところで見る解説者と同じような意見です。

「卑近な思想なのでブログタイトル名を変更してほしい」と大分大学の人権派から「普遍的もしくはバカな頭」とまでIPアドレスを隠蔽されて揶揄された大分論壇ですが、外交のスペシャリスト吉良州司先生の意見に反発しましょう。

吉良先生やテレビの高尚な専門家の口から出てこないことで、不思議に思うことがあります。トランプ大統領の「頻繁に会おう」発言、北朝鮮への制裁は解除されていないことについて、あまり語られていません。

極悪国家である北朝鮮を迎合したトランプ大統領について「今までの大統領なら絶対にしなかった」と批判されていますが、ひどく的はずれな批判のように感じます。今までの慣例を破るのがトランプ大統領であることを知っているのに、「慣例を無視するくらい見抜けない専門家の批判って随分と薄っぺらいよね」と思うのです。

トランプ大統領の迎合批判は、拉致被害者の件もありますので感情からくるものだと理解します。吉良先生も何の成果も出さない、もしくは出せない拉致関連の特別委員長もしていたことから、特別な想いもあるでしょう。

今回の首脳会談に対してスタート地点にようやく立てたと、僕は評価しています。「ロケットマン、火の海にしてやる」など非難の応酬を繰り返していた国家に、迅速な進展を希望する専門家がいることに驚愕しています。

吉良先生は北が都合の良い条件を取り付けようとしていると言いますが、今回の会談のきっかけを生んだのは間違いなく今までにない北朝鮮への制裁です。それは解除されていません。合同演習は凍結しましたが、それと経済制裁はまったく別の重みを持ちます。トランプ大統領の「これからも会おう」というのは、非核化へのプロセスから逃げられない脅しでもあるのです。

非核化費用負担は日韓に押し付けられそうですが、経済が不安定な韓国では心許ない。最終的に日本がいなければ成り立たない非核化となります。ここは世論の反発も招くでしょうが、憲法の足枷がある以上日本が妥協しなければいけない点です。そして忘れてはいけないのは、非核化の費用負担を日本が主導する意味は拉致被害者奪還のカードになること。

非核化へのプロセスを求めるアメリカ。それに応じなければイラン核合意破棄のように米朝合意の破棄も考えられ、軍事攻撃の可能性も帯びてきます。今までのようにのらりくらりとできない「頻繁に会おう」の重圧から、必ず非核化の費用負担もしくは経済援助を手にしなければならない北朝鮮。お金が必要な北朝鮮は、日本と拉致問題に向き合う必要性が出てきます。こうみるとトランプ大統領の今回の会談は、決して薄っぺらいとは思えません。ハメ技に入ったようにも感じます。

トランプ外交が薄っぺらいと批判されていますが、アメリカ政府の内部資料によると1ヶ月単位で核放棄のプロセスが計画されている報道がありました。IAEAの視察もそのなかに入っています。結果になりますが、これは吉良先生が懸念されている「薄っぺらい会談」を全面的に否定することになりました。会談があってこそプロセスが発動されるのですから、吉良先生の米朝首脳会談の評価は時期尚早な判断です。

吉良先生は北が約束を反故すると言いますが、ここにも特別なプロセスをトランプ大統領は用意しました。アメリカ政府は今まで約束を反故にされてきた経験をしっかり踏まえています。そのための「頻繁に会おう」であり、制裁解除を行わないことなのです。けっして北の条件が良いわけではありません。北にとってみれば核放棄の証拠を見せないと納得しない大統領と対峙しているのですから、この点こそ対北朝鮮政策で歴代アメリカ大統領と最も異なる点です。

吉良先生は「技術者の国外退去と退去先における事実上の軟禁まで徹底しなければ意味を持たない」と鋭い指摘をしています。人権の観点から見れば強烈なメッセージになり、政治家としての発言は世間一般で語られるトランプ大統領と同じ質になります。

仮にイランであれば同じことを吉良先生は発言できるでしょうか?あちらは宗教な意味合いも鑑みる必要性が出てきます。吉良先生が自身の選挙の敗因とした「排除の論理」がちらつく思想であり、イスラムを敵にする意味の大きさが理解できていません。

「北ならいい」というのは、今度は人種差別になります。朝鮮人差別ですので、その界隈は大々的に批判するべきです。この辺は吉良先生に説明責任が生じるでしょうが、おそらく野党議員には優しいマスメディア、地元大分合同新聞も発言の大きさが理解できないことから問題にはならないでしょう。しかし自民党議員であれば確実に問題視される発言内容です。

核放棄の現実はそう甘くはありませんが、政治家としてもっとやりかたがあるはず。北なのか?朝鮮半島の非核化なのか?それさえも語れないそんな議員がトランプ大統領を批判しているのが今回の吉良先生の発言でもあるのです。吉良先生が批判する薄っぺらい会談の評価を受け入れることができないことから批判を展開させていただきました。

今回もそうですが、吉良先生自身に薄っぺらさがあることを僕は指摘しておきます。

今回の米朝首脳会談に対する独自の懸念について、いくつか意見を述べさせてください。

米中が関税で揉めており、中国も報復措置を取りました。北と密接に関わりを持とうとする中国。仮に非核化負担を中国が担うようなことが起きれば・・・。貿易摩擦解消のカードを中国が持つことになります。米中にとってもメリットがあるのですから、この展開は懸念しておかないといけません。このときこそ日本は蚊帳の外になるでしょう。拉致問題解決のカードを失うことになります。

ロシアも動き始めました。プーチン大統領が北朝鮮高官と会談をしたニュースが伝えられています。アメリカの主導で非核化が進むことは、そのままロシアへの脅威となります。経済援助の中心を日米韓が担うようなことになれば民主運動化も起こる可能性があり、そうなると金王朝崩壊へと進むでしょう。共産圏から格下げされ
た社会主義国家の隣に資本主義国家が生まれるのですから、グローバリズムだろうとロシアにとっては脅威そのものです。

アメリカの金王朝体制保証は、自国の民主運動によって反故にされる展開だってありえる話です。金正恩にとって今回の会談における最大のデメリットは、絶対的な体制保証などありえないことを意味することになったと僕は見ています。長期的に見れば金正恩は、大きな間違いをしました。

自国の民衆を抑えるようなことになれば、支援さえも打ち切られる可能性がある。世界の目は常に向けられることになるのですから、今までのような人権軽視の政策を行うことが難しくなります。けっして北にとって都合が良い条件ではないことがわかるでしょう。金正恩にとって最も重要視するのは、体制保証ですから。金正恩は今後、最悪の契約にサインしたことに気づくでしょう。

また金王朝崩壊のプロットとして、軍の暴走も懸念しておかないといけません。金正恩が軍を掌握しているとしても、簡単に核を捨てるような指導者を軍幹部がどんな評価をするのか?ここは考えなければいけません。いくつかの粛清もあったことから、金正恩への恨みや恐れを持っている幹部もいるはずです。悲願とも言える核武装を簡単に手放した金正恩へのクーデターも、ひとつの懸念材料になるはずです。

ホワイトハウスやCIAもこの辺は織り込み済みなはず。クーデターが起きるようなことになれば1戦交えることも想定済みだと考えます。まだ有事の危機は過ぎ去っていないと警戒を怠ってはいけません。僕としては、こちらの方が今回の米朝首脳会談から生まれた最悪なプロットだと主張しておきたいです。

外交に正解はありません。

日米韓が主導しているように思える金正恩の態度軟化ですが、中国は最初から加わっており、ロシアも積極的に関与しようとしています。薄っぺらい会談や選挙パフォーマンスなど、あるべき視点を持たない批判でトランプ大統領を貶めようとするのは、日本が置き去りにされるだけです。細かい発言や態度、中国やロシアの言動まで分析をしなければ米朝首脳会談の評価はできません。

ちなみにオバマ大統領の評価となっているイラン核合意ですが、これはアメリカ歴代大統領が北朝鮮政策で行った内容とほぼ同じです。つまり中身がないその場しのぎの核放棄。本気の核放棄ではなく、猶予を与えたに過ぎません。トランプ大統領のイラン核合意破棄に対してマスメディアの批判が多かったですが、そもそもイラン核合意の認識と解釈が日本のマスメディアが無知でおかしかっただけなのです。

そうみるとトランプ大統領は、敵対国の核放棄を本気で行うとしていることがわかります。「だったら自国の核も縮小する努力をしないとね」と釘を刺す日本でなければいけません。そのためのプロセスを考えれば、自ずと憲法や自衛隊に行き着くはずです。

話は逸れましたが、イラン核合意破棄の前哨戦として、トランプ外交・対北朝鮮政策を注意深く見守る必要があるでしょう。次のトランプ大統領の標的は、日本のライフラインを支えているイランであることも頭の中に入れておかないといけません。

そのために僕らは何を考えなければいけないのか?

大分大学の人権派から「卑近な思想」とIPアドレスを隠蔽して非難された大分論壇ですが、大分県民に対して大分合同新聞のような中身がない意見に振り回されない「政治に本気で向き合う姿勢」が大分に根付いてほしいと、バカな僕は僭越ながら願います。

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