日本パラリンピックの父が出身地である大分県ですので、東京2020パラリンピックの取材に力を入れていた大分合同新聞。
あれほどオリンピックの開催に否定的だったにもかかわらず、パラリンピック開催においてどのような理論武装で正当化するのかと問い詰めたい気分です。
「金にならないから」で公共性があるJR九州の障がい者軽視の姿勢を徹底的に叩いていた社会の公器である大分合同新聞は、夕刊を事実上の「金にならないから」で廃止しました。
矛盾した自己都合の二重基準で社会を語ることができる大分で、東京2020パラリンピック閉会式の日(9月5日)に高城駅のバリアフリー化の現状を自主見学に行きました。
高城駅のバリアフリー化の現状を東京2020パラリンピック閉会式の日に見学
階段ですので、女性蔑視と特定野党支持の教育者から税金で人格否定を受けた僕はスカートの女性などに配慮して、早朝に自宅からランニング目的で高城駅に移動します。
季節に抗えない枯れ始めた桜の木の葉を、夏の終りを感じる風が揺らします。
実家の最寄り駅が高城駅でしたので懐かしくもありましたが、走り抜けると街は変化していることに気付きました。
ショートカットすると子猫を発見します。

よく野良猫に逃げられますが、このコは甘い声でおはよう(きっと)と返してくれました。愛玩動物殺処分問題も抱えている大分県です。
このような点も真のバリアフリー化として、関心を持つ大分であればいいなと感じます。
自由通路は9月4日に利用開始
東京2020パラリンピック閉会式の1日前に高城駅のバリアフリー化として自由通路は利用開始になっていました。
新しい自由通路の階段です。

エヴァンゲリオンの庵野監督のようにスマートフォンを持って駆け上がりたい階段ですが、それをするなら臼杵駅と思ったりもして普通に昇ります。
ちなみに高城駅旧階段は中学生のときに、ちょっとした思い出があります。
当時お付き合いしていた彼女が待つホームに向かう階段を降りると、すれ違った情報科学のちょっと上のお姉さんから「チャック空いてますよ」と声を掛けられました。
ティッシュ箱のように白いシャツがチャックからはみ出しているではありませんか!
「ありがとうございます」と心地よく照れながら感謝を伝えると、友人含めた3人組のお姉さんからクスクスと笑われました。
僕に「ありがとうございます」の新しい意味を与えてくれた高城駅旧階段は閉鎖され撤去されます。
彼女に遭う前に羞恥な僕を祓ってくれ、同時に自己を与えてくれた3人組の情報科学のお姉さんにありがとう。
僕を育ててくれた高城駅旧階段にさようなら。
すべての大分県民におめでとう、なんて言うと思うじゃん?
そうはいかないんですよ。
ずっと現状維持していきたい綺麗なエレベーター
高城駅自由通路のバリアフリー化の目玉であるエレベーターです。とても綺麗ですね。

乗ってみると音声案内もあり、しっかりしていると感じました。監視カメラもありますので、いきがっている方々は注意を。
高城駅南口です。

夏休みが終わった同級生の女の子が急に大人っぽくなったことを想起するような、急に都会化した高城駅です。
高城駅ホームへのエレベーターは未完成
綺麗な高城駅バリアフリー化で、しかも東京2020パラリンピック閉会式に間に合うドラマティックな展開に感激していたのも束の間、南口の案内板で「はて?」となりました。

自由通路は完成していますが、ホームへのエレベーターは未完成です。
それもそのはず。高城駅のバリアフリー化の完成は2021年度末です。

自由通路のバリアフリー化を望んでいる方もいらっしゃるでしょうが、障がいを持つ方々が望んでいるのは北口南口の自由通路と同時にホームへのバリアフリー化のはず。
高城駅ホームへのエレベーターは設置中でした。

繰り返しますが、2021年度末に高城駅のバリアフリー化は完成予定であってもなんだかもやもやとします。
僕の記憶が正しければ、エレベーター2基が大分市で残りの1基がJR九州が管理だったはず。旧自由通路の撤去も、通路が大分市でホーム側はJR九州のように記憶しています。
ホーム側のバリアフリー化を同時に行えない理由に関心を持てなかった浅はかな僕は確かに東京2020パラリンピック閉会式に存在し、バリアフリー化が噛み合わない現状を感じる瞬間でした。
ちなみに高城駅ホームへの階段です。

ホームエレベーター未開通を含めた音声案内は行っています。


早朝で誰もいなかったことから、この音声案内にびっくりするほど聞き取れる音量です。
高城駅完全バリアフリー化は2022年3月31日完成予定
東京2020パラリンピック閉会式に見学した高城駅のバリアフリー化は、2022年3月31日に完成予定です。
それでも、もやもやしてしまうのです。
建設と実用によるさまざまな事情があり、このような計画になっている現状は理解しますが、当該者の要望としてみるとやはり不満の声は幻聴ではないと感じます。
噛み合っていない。
綺麗な一方通行が当該者にとって「体裁」として見えるのも無理はありません。これを取り除くのも、バリアフリーに含まれます。
実際足を運んで自分の目で見てみると、「なんだかおかしい大分」に気付くことがあるはず。
僕らが「なんだかおかしい」の感性を持ち続けることで、あらゆる方面に向けた大分県のバリアフリー化は加速するでしょう。
女子中高生にスリーサイズを聞いていたのにMeToo運動ができる大分合同新聞や、憲法が認めたあらゆる自由を税金で侵害する護憲派特定野党支持の教育者。
どちらかといえばバリアフリー化や福祉、そして人権に関心が高い方々ですが、実際は「かっこいいことばかり言うが内容は極めて薄い不逞の方々」です。
「障がいのある人もない人も心豊かに暮らせる大分県づくり条例」がこの県にありますが、なにが弊害になっているのか?
すべての県民が価値として共有できる条例であるために、このような体裁だけの不逞の方々についても正しい評価をするべきです。
人間性を探求する視点ですべての県民が快適に過ごせる大分県に関心を持っていきたいと感じた高城駅バリアフリー化の自主見学でした。