辻村深月さんの闇祓を読んで絶対に再提出させられる読書感想文

どうも、闇を払う祓師です。

どうして人間は、不可解な事件に巻き込まれるのだろうか?

洗脳される事件でそんなことを感じることもあるでしょうが、けっしてあなたには関係がないわけではありません。

闇という存在を深く理解できる物語が、辻村深月さんの闇祓です。

ハリーポッターくんでは闇祓いと呼ばれ、なんともかっこいい英国らしい名称で活動しているように、日本にもそんな人達がいます。

日本ではいろんな呼び方をされているようですが、少なくても箒に乗ることができない祓師であるわたしから、「闇を払う者」と自称する白石くんの物語を紹介しましょう。

自分でもできる闇祓!「なにか違う」の違和感を大切に

この界隈でもよく知られている同じ歳くらいの白石くん。そこそこ闇祓の貢献をしているわたしの耳にも入るように、このお話のなかでも白石くんは有能です。

わたしはちりーんと鈴を鳴らして対象から闇を遠ざける手法の祓い方をしているから、人間関係に深入りすることはありません。

お名前を聞かれても「名乗るほどの者ではありません」と、対象者から遠ざかります。

だからこそ、深く人間関係に寄生する闇を払うのが得意とする白石くんのお話は怖いと感じました。

「こうでなければならない」、「あいつとは距離を置け」、「ああ、それわたしも同じ」。

SNSが現代社会と深く結びついているいま、マウンティングくんやわかったつもりさんを多く見掛けますが、そのような人たちから囲まれているのであれば、闇ハラに取り込まれる過程である可能性も。

またわたしもあなたもそんな言動をしている可能性もあります。しかし安心してください。まだ闇に取り込まれずに引き返すこともできます。

被害者であろうと加害者であろうと、そんなとき違和感を覚えるのが人間の本能です。その感覚を大切にしてほしい。

「なんか違う」が闇ハラから自分を守る手段です。それでも闇に支配されたとき、わたしや白石くんのような闇を払う者の出番です。

しかし残念なことに、すべての人をわたしたちは救うことができません。

だからこそ、被害者にも加害者にもなり得ることを理解し「なんか違うの違和感」を大切にしてほしいのです。

あと竹藪に安堵感を覚えたときは、あなたを守ってくれる存在です。

竹藪だけとは限らないと思うのですが、安堵感を覚える場所のモノを身につけるとさらにあなたを闇から守ってくれる存在になるでしょう。

たとえそれを否定されたとしても、あなたが感じた安堵感があなたを守ってくれる存在だと信じてください。

詳しくは白石くんが解説してくれますので、闇祓、読んで。

白石くんと原野澪ちゃんで闇祓の続編に期待

白石くんが救った闇をかぶる寸前だった同級生の女子高校生・原野澪ちゃん。

この世界を知らない被害者であった彼女を巻き込むのもどうかと思うのですが、闇を理解している女の子と一緒に白石くんが闇を払う続編を期待したくなる物語が闇祓です。

祓師として無責任と思われるでしょう。わたしも自覚しています。

それでも有能な白石くんを通して、もっと文献として闇を知りたい。これはきっと、わたしたち祓師にも良い体験になると思うのです。

なによりも原野澪ちゃんが好き。

辻村先生のハケンアニメのような物語もわたしは好きなのですが、闇ハラの有識者である辻村深月先生に、白石くんと原野澪ちゃんコンビで日本の闇ハラにまた迫ってほしい。

まず手始めに、闇祓そのものをアニメ化なんて実現したら、わたしは歓喜しちゃうのでしょう。

実写?

は?