セルジオ豊後論

チームカラーを問う

マンチェスター・ユナイテッドファーガソン監督に記者がユナイテッドが試合終了間際に点を獲ることが多いのはどうしてか?との問いにこう答えた。(98-99チャンピオンズリーグ決勝バイエルン戦でのロスタイム同点、逆転劇も演じているシーズンでのこと)

我々は試合終了間際でも諦めない。この不屈の精神こそがユナイテッドのチームカラーだ。

では大分トリニータのチームカラーを揶揄を含みぼくが答えよう。

我々には素晴らしいサポーターがいる。この友愛の募金こそがトリニータのチームカラーだ。

大体何かを背負っているチームというのはやはり何か違うものである。初めて大分がJ1に昇格したシーズンの最終戦ベガルタ仙台戦。大分に何かが舞い降りているというような試合だった。今でもあの試合のGK岡中のプレーは思い起こせる。ポストさえも味方に付けるすごいプレイだった。チーム全体、トリサポ、スタジアム全体の空気が違った。他のクラブと背負ってるものが違うように見えた。そこには絶対に降格したくないという気持ちがひとつに固まった瞬間があった。

ここまでサポートされて奮起しないクラブも珍しいと言える。トリニータを支えるサポーター、企業、行政そして県民は出来る限りのことをやった。だからこそ大分トリニータはサポーターに何が出来るのかよく考えてほしい。おのずと答えは出てくるはずだ。

残り3試合。特にホーム連戦。大分のサッカーを見せてほしい。ボールが動く、人も動くとか戦術なんてどうでもいい。ボールは絶対に失わない、奪われたら11人で獲りに行く。ブルーのシャツがボロボロになるような試合を観たい。痺れるような試合を魅せてほしい。

J1ライセンス交付

大分トリニータに待望のJ1ライセンスJリーグから条件付き(Jリーグからの融資を完済すること)で交付されることが決定された。大数一部の努力が実を結んだ結果となり喜ばしいことである。

行政、企業、そして県民の善意という募金という名のもとで返済される借金で大分トリニータの未来が明るいものであるとは決して言えない状態であるのが誰の目に見ても確かである。FCの財力で返済できない状態でJ1に行くことが正しいことなのだろうか。

J1に行くことで収入は増えるだろうがそれ以上に出費は増える。今の戦力でJ2に行くことなんて夢であることは以前に経験したことはもうここで語る必要はないだろう。J2のころに支えた大黒柱がJ1で通用しないというのはあまりにも悲劇でもあった。戦力補強もしなければならなくなる。

むしろサッカーそのものの話になれば今の状態でJ1で戦えると思えるだろうか。24000人が駆け付けた甲府戦でも然りここ一番の弱さは相変わらずである。そもそもJ1どうこう言えるレベルであるのだろうかとも思える。せっかく戦える監督と選手が居るのだからもっと成熟させる期間ということでもう1年ほどJ2で居るのも悪い話ではないだろう。

昨日札幌が降格した。何かとおちょこちょいが招き起こしたドラマチックな降格であったらしいが札幌サポの気持ちを考えると笑えない。愛するクラブがあるサポーターはあの想いは絶対したくない。だからこそJ1に行くというリスクを再認識してもらいたいのである。正直言ってなぜここまで生き急ぐのがわからない。Jリーグがいう3年連続赤字の恐怖を恐れているのか、それに当てはまるという認識を大分FCが持っているのか。どこからこの善意という募金活動が生まれたのか理解できないのである。

しかしここでJ1行を逃すとしらけムードが大分に漂うのは必至である。大分という県民性を考えるともう後戻りはできない。大分トリニータというクラブが永続、永来続くことを考え基盤、財力、戦力が充実するクラブであってほしいと願うのはトリサポ全体の望みである。

はっきり言っておこう。今の状況で昇格してすぐ降格するとこの善意はもうないと考える。そして昇格するという熱い思い、いやそもそもサッカーを身近に感じる生活が大分で出来なくなる可能性が高まるだろう。そう私はこう想定する。

舐めてるの?

8月23日の大分合同新聞夕刊、自転公転より転載。

『負けていたら噴き出たであろう「金返せ」コール。気合で進めトリニータ。J1昇格は義務。』

金返せコールとか書いてて恥ずかしくないのだろうか?大分の主要メディアがサッカーのこと理解できていないから
大分が弱いと考えたことがないのだろうか。まずサポーターに失礼でもある。真のサポは金返せなんては言わない。

そもそも募金というものは自分の身を削るものである。身を削って対象を手助けるする行為である。その行為に対して金返せとか募金している者さえ馬鹿にしている発言でもある。

また今年ここまでドタバタしてまで昇格する必要があるのだろうか?借金返せないけれどプレオフまたは昇格圏内に入りました。けど昇格できませんでした。この第2の悲劇も大分に大きな宣伝効果が生まれるとも考えられる。

しっかり基盤を作って準備をしっかりして昇格するほうが大分トリニータの未来には良いのではないのだろうか。選手生命のことを考える、そしてチャンスを逃がさないそれらのことを考慮して昇格したい気持ちもわかる。だか必要なのは永久不滅に存在し、資金もサッカーも揺るがない大分トリニータなのである。

今年、募金までしてお金集めて昇格できたとして、もし降格したら次はこの今年のような温かい構図ができるのだろうか。大分県民がそれを許すのだろうか。不安になる。